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新型コロナウイルス感染症がアナリスト業務に与えた影響について
主なフリーコメント
企業の情報開示がやや後退。これまでの対面取材で開示されていた情報が開示されなくなった。
企業側の業績予想や計画が未定または精度が低くなり参考にできないため、分析が困難になったり、アナリスト業績予想の作成に時間を要した。
マネジメントとの対面でのミーティング減少の影響は大きい。
現場見学会などのイベントを企画しにくくなった。経営者やIR部門以外の部門とのコンタクトが減少した。
対面でのミーティングの機会が失われ雰囲気がつかみにくくなった。アナリストは現場を見て対話をして感覚を養うもので、電話で済ませるほど単純な業務ではない。
工場見学などが皆無となった。経験豊富なアナリストには大きな支障はないものの、経験の浅いアナリストには現場経験の機会が奪われ、中長期的見地で調査力の低下が危惧される。
企業役員やIR担当者が交代した際に、直接の面識のないまま連絡をとるケースが増えた。中期的に見れば、新たな人脈構築が困難になる。
バイサイドは、株主総会の時期とも重なり、対応・運営への影響が大きかったと感じる。
決算説明会がほとんど電話会議になり、自宅で大量に資料をプリントアウトすることが大変。
自宅とオフィスとのIT環境の差(通信速度、ディスプレイのサイズ・数)が、思った以上に生産性に影響を与えた。
電話会議、オンライン会議の増加により、移動時間がなく、会議時間も守られ、効率性が向上した。
企業等の説明会やセミナーにリモートで気軽に参加できるようになった。
移動時間がなくなり訪問件数が増加。従来行けなかった周辺企業への訪問が可能となった。
海外のIRイベントがバーチャル化されたことや在宅勤務によって労働時間の柔軟性が増したことにより、海外情報へのアクセスが増えた。
投資判断を考えることに集中することができ、様々な意味で業務の水準が上がった。
朝早い業務であるため、説明会や会議のオンライン化は効率的。睡眠や家事などの時間が確保でき、女性の能力発揮・活躍の場が増えると思う。
決算説明会の時期が集中していることを考えると、将来的にも電話やウェブ方式を維持してほしい。
企業が、デジタルや電話の活用、ペーパレス化に本気で取り組むようになって満足。業界の効率化、サステナビリティの観点から安易に元にもどらないことを希望する。