序文
日本証券アナリスト協会ディスクロージャー研究会(以下「当研究会」)では、アナリストを取巻く環境が大きく変化しているなかで、特に、Ⅰ.フェア・ディスクロージャー・ルール(以下「FDルール」)、Ⅱ.アナリスト業務におけるESG情報(非財務情報)、Ⅲ.AI導入によるアナリスト業務への影響という3つのテーマにつき、当研究会委員及び当研究会専門部会委員並びに本年度にディスクロージャー優良企業選定評価を依頼したアナリスト(調査対象者641名、回答者237名<セルサイド157名、バイサイド72名、その他8名>、回収率37%)に対して、2018年8~9月にアンケート調査を実施した。以下、その概要を公表する。
個別のテーマ毎の目的は以下のとおり。
Ⅰ.FDルール
2018年4月施行後のFDルールに対するアナリストの見方を調査し、FDルール施行前に実施したアンケート調査結果(2017年7月実施、10月公表(注))と比較する。
Ⅱ.アナリスト業務におけるESG情報(非財務情報)
ESG情報(非財務情報)について、(ⅰ)企業価値評価における重要性、(ⅱ)今後より多く用いられる条件等、(ⅲ)投資家等のあるべき態勢を調査する。
Ⅲ.AI導入によるアナリスト業務への影響
AIのアナリスト業務への導入状況及び今後のアナリスト業務への影響を調査する。
(注)当研究会委員及び当研究会専門部会委員並びに企業会計研究会実務委員(総計151名)に対して、回答者93名(セルサイド59名、バイサイド27名、その他7名)、回収率62%