合格者の声

勅使河原 美紗 さん

全国共済農業協同組合連合会(JA共済連) 全国本部 証券運用部 管理・分析グループ(合格時)

CMA資格取得を目指した動機は何ですか

金融機関に就職し運用部門に配属されたことで、初めて証券市場の世界に足を踏み入れました。それまで経済や金融に触れた経験はほとんどなく、基礎からの勉強が必要でした。CMA資格は配属部門からの取得推奨を機に関心を抱き、初学者の状態から体系的な知識を習得するために、同資格取得を目指すことにしました。

資格取得のための準備について

  1. (1) いつ・どのくらい勉強されましたか

    第1次・第2次試験ともに、試験本番の8カ月ほど前に学習を始めました。当初は週末に計3~4時間学習する程度で、本腰を入れて勉強したのは試験の約3カ月前からです。この「直前期」には、平日は朝の就業前や退勤後に1~2時間、土日は各日4~6時間ほど学習時間を確保しました。

  2. (2) どのように勉強されましたか、お勧めの勉強法などを教えてください

    まずは協会の講座テキストや資格専門学校の参考書を使って、各分野の全体像を把握するところから始めました。細かい知識はいったん置いておき、どのようなロジックで考える世界なのかを習得するよう意識しました。私はルーズリーフに要点をまとめつつ、各項目の関連性などを図で表すなど、実際に手を動かして勉強することが好きでした。また、自分の学習の方向性が間違っていないかを確認するために資格専門学校の講座も適宜活用しました。過去問演習は試験の3カ月ほど前に始めましたが、これはもう少し早期から取り組んでもよかったと思います。演習を通して身につく知識も多いです。過去問は5年分を目安に、第1次試験は2周、第2次試験は3周を目標としました。繰り返すことで「わかる、できる」という感覚を掴むことができ、試験直前の数週間は問題を解くのが楽しかったです。

合格の秘訣

謙虚に基礎を固め、地道に演習をしたことです。テキストを読み進めるたび、問題を解くたびに、まだまだ知らないことが沢山ある、と身の引き締まる思いでした。そういった緊張感を忘れず、基本を忠実に学び、コツコツと問題を解いたことで、試験に対応できる力が身についたと思います。また、気持ちの部分では、同じくCMAを目指す同期が2名おり、彼らと切磋琢磨できたことが大きなプラスでした。学習の進捗を確認し合ったり、励まし合ったりと、共に目標に向かう仲間の存在は心強かったです。

準備を通じて得たこと

第2次試験の準備期間中に、仕事で債券(外債)運用から株式調査の部署へと異動になりました。株式を担当するのは初めてだったものの、試験対策のなかで株式市場や財務分析について学んでいたおかげで比較的スムーズに新業務へ移行することができました。試験勉強のなかで学んだ知識や考え方が、実務で生きることを実感しました。

受講中の方へのメッセージ

範囲が広く内容も難しい、おまけに試験時間が長くて体力の要る試験ですが、準備期間中も本番も「最後までやりきる」ことが一番大事です。私は第2次試験前の2月頃、受験を諦めようかと本気で思った時期がありました。一旦勉強から距離を置き、なぜ勉強するのか、合格を目指すのかを改めて考えたことで、その後は納得して学習を再開し、本番まで「やりきる」ことができました。あのとき投げ出さなくてよかったと思いますし、これから受験される方々も、紆余曲折があったとしても、最後は自分なりに「やりきった」と思って試験に臨めたらいいなと思います。

今後の抱負について

運用の世界は広く奥深く、勉強することは尽きないと思いますが、CMAを目指すプロセスを通じて、学び続けるための土台が築けたと思います。今後も専門性を深めるべく絶えず学び、マーケットや、目の前の仕事一つひとつに丁寧に向き合っていきます。

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