合格者の声

浜田 将真 さん

損害保険ジャパン日本興亜株式会社 調査部 兼 運用企画部(合格時)

CMA資格取得を目指した動機は何ですか

当社の運用部門所属の職員はCMA資格取得が推奨されており、業務上最低限必要な経済や証券市場への知見を強化するために、CMA資格取得を目指しました。

資格取得のための準備について

  1. (1) いつ・どのくらい勉強されましたか

    第1次試験は年明けから、平日は昼・夕食後に30分ずつ、土日はいずれか1日に5時間程度勉強しました(総学習時間は約150時間)。科目ごとの割合は証券分析:財務分析:経済=5:3:2程度です。
    第2次試験は3月末のスタートとなりましたが、部内の第2次受験者と週2回(火曜夕方90分・金曜昼60分)の勉強会を企画し、週ごとに決めた学習範囲の過去問の内容を議論し合うことで理解を深めました。個人の勉強時間として確保したのは、平日は昼・夕食後に30分ずつ、土日は各日約3時間(総学習時間は約100時間)ですが、業務上必要な知識は適宜web等で調べていたため、実学習時間は100時間以上です。

  2. (2) どのように勉強されましたか、お勧めの勉強法などを教えてください

    第1次試験は3科目が独立しているので、科目ごとに下記①~④の流れで学習しました。計算問題は頭の中で解法を思い浮かべるだけでなく、実際に電卓を使って答えを出す練習をしました。
    ①市販のまとめテキストを一通り読む ⇒ ②協会マイページのweb演習問題を理解する ⇒ ③不明点は協会テキストで深掘り ⇒ ④過去問演習(5年分×1巡)

    第2次試験は前述の勉強会の学習範囲に沿って、週ごとに①~④の流れで単元別に学習しました。過去問は解答例を写経するのではなく、要点を箇条書きにまとめることで、理解促進と本番直前の復習しやすさに力点を置きました。
    ①市販のまとめテキストを読む ⇒ ②過去問演習(学習範囲に対応する内容を2~5年分)⇒ ③理解が浅い部分や解答例の不明点はwebで調べる ⇒ ④協会テキストにて過去問で未出題の重要トピックを確認

合格の秘訣

勉強時間を確保することはもちろんのこと、以下の点に留意しながら学習しました。

①図示しながら理解する
例えば、オプションを用いたヘッジ戦略のヘッジ損益(2017年2次 午後第4問 問6など)は損益曲線を図示すると容易に計算できます。計算問題を図示しながら解くことで、単なる数式暗記にとどまらず、本質的な理解につながります。

②捨て分野を作らない
中には理解が難しい分野や、数式変形が大変な分野もありますが、本番の試験では軽重はあるものの各分野から満遍なく出題されるので、捨て分野は作らず幅広く理解することが大切です。当日分からない問題が出ても、(出題意図の範囲内で)知っている内容を少しでも書くよう心掛けました。

③日ごろからニュースについて考察しておく
第2次試験では時事ネタをもとにした問題も出題されるため、市場の変動要因を日ごろから考えておくことは(試験対策としても実務としても)大切です。例えば、自国と他国が金融政策を変更した場合、市場に与える影響を日ごろから確認しておくと、学習内容の理解促進につながります。

準備を通じて得たこと

CMA資格の勉強を通じて、経済や証券市場について体系的かつ網羅的に学習でき、これらに対して多角的な知見を得ることができます。日々発展している現代社会においては、新たな問題が次々に生じていますが、知見を積み重ねることで問題解決力を養成することが資格取得の意義だと思います。

受講中の方へのメッセージ

出題範囲が広く、特に第2次試験は単なる暗記だけでは合格が難しいため、それなりに負担感があると思いますが、本試験は勉強した分だけ確実に合格へ近づく試験です。経済や証券市場などニュースで見聞きする内容が学習範囲なので、世の中で起きている現象を理解できる喜びを感じながら、難しい内容にも諦めず学習に励んでください。

今後の抱負について

試験勉強を通じて、経済や証券市場に関する基礎的な知識は身に付きましたが、CMA資格取得はあくまでも手段であって目的ではないため、今後も継続的な知見強化に努め、実務面での応用力を磨いていきたいと思います。

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