合格者の声
大西 康平 さん
日本経済新聞社 編集局 証券部(合格時)
CMA資格取得を目指した動機は何ですか
株式相場の動向、上場企業の業績や財務戦略などについて、投資家や経営者などに新聞記者として取材をする仕事をしています。より高いレベルの記事を執筆するために、幅広い証券投資に関する分析の手法を学びたいと考えました。また取材先の証券会社のアナリストやストラテジストは、CMAの資格を保有している方が多いです。きちんとした議論ができるように、土台となる知識を共有したいという思いもありました。
資格取得のための準備について
- (1)
いつ・どのくらい勉強されましたか
第1次レベルでは約1年、第2次レベルでは約半年前から勉強しました。平日は比較的早く退社できた日や、空き時間を利用していました。休日は家族と話し合ったうえで、土日のどちらか1日に加えて、祝日を勉強にあてていました。試験の1~2カ月ほど前からは、土日の両日で勉強をしていました。
- (2)
どのように勉強されましたか、お勧めの勉強法などを教えてください
第1次レベルでは、市販のまとめテキストを読んだうえで、過去問題集を3年分、3回以上解きました。暗記すべき語句や概念についてはルーズリーフにまとめ、平日の空き時間で頭に入れるようにしました。また証券分析については協会の講座テキストも読み込み、基本的な考え方を理解できるように努めました。財務分析と経済については、実務を通して勉強できていた面もあったため省きました。第2次レベルでは、まず資格試験専門学校のWeb講座を受講しました。第1次レベルのマークシート式とは異なり、記述式の試験に合格するにはより深い理解が必要だと考えたためです。その後は資格試験専門学校の問題集に加え、過去問題集を3年分、3回以上解きました。第1次レベルと同様に、暗記すべき語句や概念についてはルーズリーフにまとめ、平日の空き時間で頭に入れるようにしました。
合格の秘訣
過去問題集を繰り返し解くことです。特に第2次レベルでは記述式のため、テキストを表面的に読んですませるのではなく、頭と手を使って分析手法や考え方を体に染み込ませる必要があると思います。また職場にはCMAの資格を取得している先輩が複数人いたため、机を並べながら活躍している姿を見ることができているのも刺激になりました。実務での生かし方をイメージしながら勉強すれば、知識が定着しやすくなると思います。
準備を通じて得たこと
証券投資についての基本的な知識を、網羅的に身につけることができたと考えています。記事執筆の際に新たな切り口を提示できたり、取材先の話をより深く理解できたりするようになるなど、学んだことを実務で生かすことができている手応えを感じています。また証券アナリスト協会が会員向けに主催する講演会や勉強会を、さらなる知識の向上や取材の機会として活用しています。
受講中の方へのメッセージ
CMA試験の制度上、資格取得までには約2年以上かかる長丁場となります。負担感があるかもしれませんが、時間をかけて勉強する分だけ知識の定着度合いも大きいと感じますので、頑張りがいがあると思います。
今後の抱負について
資格取得で得た知識を生かして、国内外の株式相場などのマーケットや企業財務について、深い分析や面白い切り口などを通じて、より高いレベルの記事を書いていきたいと考えています。