合格者の声
青木 浩之 さん
全国共済農業協同組合連合会 証券運用部(合格時)
CMA資格取得を目指した動機は何ですか
2年前にそれまでの経理部門から運用部門に異動し、日本株のポートフォリオマネージャーなどの仕事をすることになりました。配属にあたっての研修やOJTなどで、比較的すぐに業務に取り掛かることができる体制とはなっていたのですが、それまで運用の業務に携わったことがなかったため背景の知識に欠落する点が多く、証券について深く勉強をしてみたいと思うようになりました。また、当会の運用部門は、フロント部門からバック部門まで様々な業務があり、将来のことを考えて幅広い専門知識を学ぶ必要性を感じていたこともあり、CMA資格取得が私の求める知識習得の一番の近道ではないかと考え目指すことにしました。
資格取得のための準備について
- (1)
いつ・どのくらい勉強されましたか
業務は繁忙期とそれ以外の時期に比較的分かれていたため、勉強時間に関しては時間が取れる時に集中して行うようなスタイルを取りました。平日は通勤時間になるべく座れる電車を探して電車の中で勉強時間を確保し、土日については(特に直前は)しっかりと勉強時間を確保しました。家ではあまり集中して勉強できるタイプではなかったため、専門学校の自習室やカフェなどを最大限利用しました。土日に勉強できたことについては、家族に感謝しています。
- (2)
どのように勉強されましたか、お勧めの勉強法などを教えてください
資格学校で過去問題を分野別に集めた例題集が配られたので、授業で一通りの説明を受けた後はとにかくその例題集を解くように心掛けました。技術的になってしまいますが、やはり資格を取得する際に最初にやるべきことは過去問で問題傾向をつかむことであると考えます。ただ、それだけだと実際の業務に活かせないと思ったので、「勉強したことを業務で活かす方法を考える」、「業務の知識を勉強の理解に役立てる」といったことを常に意識しました。
合格の秘訣
以下の4つのポイントを挙げます。
① 得意分野を作ること
試験範囲は広いので満遍なく勉強する必要がありますが、早いうちに得意分野を作っておくと気持ちが楽になります。私の場合、普段の業務で使用している証券分析のオプション取引の分野や、過去に経理部門にいたため企業分析の会計制度の分野が得意科目となり、スランプの時はその分野の勉強をして自信をつけるようにしました。
② 普段から時事のニュースについて考えておくこと
試験には時事問題に近い設問も出題されるため、その年に話題になったことは自分の言葉で説明できるようにしておくことが望ましいし、実際の業務にも役に立つかと思います。
③ 職業倫理の分野をしっかりと準備すること
職業倫理については試験の足切りに使われる分野で、なおかつ比較的点数が取りやすい分野でもあるので、しっかりと準備をするとよいと思います。
④ 気合
精神論になってしまいますが、最後は気合かと思います。勉強でも試験当日でもとにかく諦めないことが重要です。
準備を通じて得たこと
運用にかかる幅広い専門知識を取得することを目的として勉強していたのですが、資格取得というゴール設定により、勉強のモチベーションアップができたことが一番大きな効用でした。また、独学で勉強するとどうしても分野ごとに知識のばらつきができてしまいがちですが、CMA資格取得を目指して勉強することで一通りの知識を漏れなく勉強することができました。資格を取得したこと自体の効果はすぐに現れるものではありませんが、CMAになれば名刺に記載することができるのも効果の一つであると思います。
受講中の方へのメッセージ
社会人の受講生は勉強時間が確保しにくく精神的に厳しいかと思いますが、社会人の受講生も多く、皆さん同じような状況であると推察されるので決して焦らないで頑張ってください。ずっと勉強することは不可能ですし、通常の業務にプラスアルファで勉強しているので、辛くなったら息抜きをし、自分のペースで勉強して構わないと思います。ただ、少しでも勉強したくなった時は間髪入れずに勉強すると効率的だと思います。第2次レベル試験については試験時間が長く分からない問題も必ずあると思いますが、最後まで諦めず書けることを書いてください。
今後の抱負について
合格できたということで、運用に関する専門知識は一通り習得できたと考え、今後はこの知識を積極的に業務に活かして、当会の運用業務に貢献していきたいと思います。また、今後は他の資格にもチャレンジしていきたいと考えています。