2026年3月号(第64巻第3号)
特集 : 多角化企業の財務、人事
多角化は価値を生むのか?――内部市場の功罪
本号では日本の大企業には長い歴史の中で多角化が進んだ企業が多い。不採算事業からの撤退や非中核事業の切り離しは日本企業の長年の課題とされてきた。その一方、ファイナンス分野の研究では多角化企業内における内部市場(内部資本市場、内部労働市場)のメリットとデメリットに関する分析が行われてきた。本特集では内部市場の理論面を整理した後に、日本の多角化企業における内部資本市場の機能と企業価値への影響、多角化が現金保有・ペイアウトに及ぼす影響、多角化が労働投資の効率性に及ぼす影響を実証的に検証し、日本企業の多角化企業評価へのインプリケーションを探る。
佐々木隆文氏 (中央大学 総合政策学部 教授)
解題
(271KB)
佐々木 隆文・・・2
※本特集に関連する過去の特集としては下記があります。
2025年9月号特集「多角化・フォーカス戦略と事業ポートフォリオ」
2018年6月号特集「企業成長とマクロ成長」
2015年10月号特集「日本企業の選択と集中」
論文
- 多角化企業はなぜ存在するのか
―内部市場の視点から―
(347KB)
牛島 辰男・・・6 - 事業部間の生産性分散と企業内投資配分
―探索としての多角化とガバナンス―
(378KB)
武田 智/井上 光太郎/木村 遥介・・・16 - わが国企業における多角化と現金保有、ペイアウト政策の関係
(377KB)
佐々木 寿記・・・25 - 日本企業の多角化と労働投資効率性
(411KB)
久保 克行/小澤 彩子・・・35
展望
会計研究におけるアナリスト研究
―BERTopicを用いて―
(291KB)
金 鉉玉・・・45
経済・産業・実務シリーズ
リスクマネー供給の現状と今後の可能性
(435KB)
村松 健・・・50
視点
資産運用立国定着の条件
(244KB)
大場 昭義・・・63
査読付き論文
ファンド・レーティングは有用か?
―投資家行動とパフォーマンス予測性の実証分析―
(343KB)
阿南 晏樹・・・67
証券アナリスト読書室
河野龍太郎著
『日本経済の死角―収奪的システムを解き明かす―』
片山 一夫・・・81
野田由美子著
『サーキュラーエコノミー』
北川 哲雄・・・83
野口真人著
『資本コスト経営のすすめ―なぜあなたの会社はPBR<1倍なのか―』
金 鉉玉・・・85
