2025年3月号(第63巻第3号)
特集 : エンゲージメントとスチュワードシップ活動の今
エンゲージメントの新時代
本号では「エンゲージメントとスチュワードシップ活動の今」について特集している。これまでも関連テーマが何度か取り上げられてきたのは、この分野の重要性が変わらず高いからに他ならない。
コーポレートガバナンス・コードとスチュワードシップ・コードができて約10年が経ち、昨年は日経平均株価が 4万円を超え、両コードが間接的に機能したと実感された。ただ、エンゲージメントにかける人材や時間の不足、 企業側の納得感の低さ等、課題は残っている。
日本の株式市場は海外と比べると伸び悩んでいるし、個人投資家マネーは海外に流れている。こうした状況を変え、内外投資家の関心を引きつける市場にするために必要なことのひとつは現状理解である。
原田喜美枝氏(中央大学 商学部 教授)
解題(318KB)
原田 喜美枝・・・2
※本特集に関連する過去の特集としては下記があります。
2023年1月号「人的資本経営とエンゲージメント」
論文
- スチュワードシップ・コードの10年
―これまで、そしてこれから―(385KB)
円谷 昭一・・・6 - 機関投資家の議決権行使基準と行使行動の変容
(387KB)
脇山 卓也・・・15 - アクティビスト・ファンドの現状と学術研究からみた
投資先企業の株価、業績への影響(359KB)
鈴木 一功・・・28 - 英国・米国のコーポレートガバナンスの歴史とわが国への示唆
(429KB)
林 順一・・・38
展望
インフレ時代、資産運用立国への遠い道のり(270KB)
原田 喜美枝・・・48
経済・産業・実務シリーズ
企業のリスク管理におけるコミュニケーションの重要性(367KB)
吉川 肇子・・・54
視点
上場制度をめぐる課題と東証の取組み(264KB)
青 克美・・・63
査読付き研究ノート
ファンド・サイズとマネジャーの銘柄選択行動
―アクティブファンドにおける規模の不経済―(369KB)
竹原 均・・・67
証券アナリスト読書室
三品和広著
『実戦のための経営戦略論』
坂巻 敏史・・・93
ウィリアム・マグヌソン著 黒輪篤嗣訳
『世界を変えた8つの企業』
山田 徹・・・95
軽部謙介著
『人事と権力―日銀総裁ポストと中央銀行の独立―』
沼波 正・・・97