2024年2月号(第62巻第2号)
特集 : TOPIX改革は十分か?
今改めてTOPIX改革を検証する
2022年4月に始まったTOPIX改革に関する特集である。各論文が取り上げるのは、指数改革の全体像、TOPIXの多様な役割、パッシブファンドとの関係、除外銘柄である。改革の十分性について異なる視点から論じられているものの、どの論文も更なる改革を指向するメッセージを発しているのが印象的である。
政府が資産運用立国の実現を目指している今、大きく生まれ変わろうとしているのはTOPIXだけではないだろう。指数ベンダーや資産運用業界など、株価指数と密接に関係する業種にも改革の波は押し寄せている。
波にうまく乗るためにも、今般の改革を理解しておくと良いだろう。
原田喜美枝氏 (中央大学 商学部 教授)
解題(249KB)
原田 喜美枝・・・2
論文
- TOPIX等の見直しの現状と今後の予定について(161KB)
三浦 崇宏・・・5 - ベンチマークとしての東証株価指数―投資目的に応じた株価指数の多様化を―(208KB)
川北 英隆・・・15 - TOPIXから除外される小型株(153KB)
森下 千鶴・・・26 - パッシブファンドにとってのインデックスの重要性(194KB)
代田 秀雄/栗田 昌孝/入江 圭太郎・・・34
展望
モデルリスク管理(134KB)
坂巻 敏史・・・47
経済・産業・実務シリーズ
(座談会)生成AIが変える金融市場・資産運用業界への影響
(150KB)
和泉 潔/神田 竜児/副島 豊/廣瀬 勇秀/岡田 克彦・・・54
視点
確定給付企業年金の本質(145KB)
中村 明弘・・・79
証券アナリスト読書室
小川英治編
『ポストコロナの世界経済―グローバルリスクの構造変化―』
小巻 泰之・・・83
小野塚惠美著
『サステナブル経営とサステナブル金融の接続』
神山 直樹・・・85
原真人著
『アベノミクスは何を殺したか―日本の知性13人との闘論―』
沼波 正・・・87