2022年4月号(第60巻第4号)
特集 : 取締役会の活性化と社外取締役の役割
対話だけでは足らない、エンゲージメントの時代がやってきた!
CG改革にみる、取締役会と社外取締役の役割とは
コーポレートガバナンス改革は、ダブルコードの2度の改訂を経て大きく前進してきた。これからの焦点は、取締役会のさらなる活性化に移ると思われる。この点に関し、識者4人による白熱した座談会と二つの論文を通じて、以下の点が明らかになった。優秀な社外取締役の取締役会議長あるいは筆頭社外取締役への就任が期待されること。優秀なアナリスト出身者は、将来、社外取締役の一員として貢献することが期待されること。そして、機能的な取締役会事務局の設置、高次元の取締役会評価の実践等の仕組みづくりも同時に重要であることが指摘されており、こうした取り組みが多くの企業に広がることが望まれる。
北川 哲雄 氏(青山学院大学 名誉教授、東京都立大学 特任教授)
解題(200KB)
北川 哲雄・・・2
座談会
- 社外取締役とは何か―企業価値創造プロセスへの関与―
(435KB)
引頭麻実/藤田純孝/堀井浩之/山本高稔/北川哲雄・・・6
論文
- 独立社外取締役の機能強化とそれを支える仕組み
(358KB)
高山 与志子・・・29 - ガバナンスの一翼を担う取締役会事務局の重要性と機能強化
(370KB)
富永 誠一・・・41
展望
インフレ懸念と米国金利上昇の行方(334KB)
佐藤 光・・・52
経済・産業・実務シリーズ
2022年の世界経済の展望─米国の利上げ開始で世界景気は踊り場へ?─(359KB)
白川 浩道・・・60
視点
AI時代の働き方改革とは?(266KB)
渥美 恭弘・・・69
証券アナリスト読書室
櫻川昌哉著
「バブルの経済理論―低金利、長期停滞、金融劣化―」
河田 剛・・・84
中室牧子/津川友介著
「「原因と結果」の経済学―データから真実を見抜く思考法―」
大庭 昭彦・・・86
木内登英著
「決定版 デジタル人民元―世界金融の覇権を狙う中国―」
内田 稔・・・88