2024年8月号(第62巻第8号)
特集 : インフレと資産運用(その2)
インフレと金利のある世界へ
インフレヘッジとなるプロダクツを再検討
日本のインフレ率は依然として日銀の物価安定目標を上回っており、5月には再加速の兆しもみられた。歴史的な円安による輸入インフレ、人手不足と賃上げ、インバウンドによるインフレの輸入など、様々なインフレ経路を踏まえると、日本経済はデフレへ戻るより、インフレと金利のある世界へ向かう可能性の方が高いのではないか。その際、各経済主体の行動も従来とは異なって然るべきであり、それは資産運用も例外ではない。そこで8月号の特集テーマでは昨年5月号の第2弾として改めて「インフレと資産運用」を採り上げる。
今回は株式、外貨、不動産、コモディティとプロダクツ毎の論文を連ね、これからの資産運用のヒントを示す。
内田 稔 氏(高千穂大学 商学部 教授/ALCOLAB 為替アナリスト)
解題(287KB)
内田 稔・・・2
論文
- インフレ期における日本株式市場の投資戦略(151KB)
広木 隆・・・6 - 脱デフレ環境下での外貨投資に関する一考察(176KB)
高島 修・・・18 - インフレと不動産投資 (213KB)
高橋 雅士/吉田 二郎・・・31 - 資源インフレリスクマネジメントとしてのコモディティの活用(191KB)
新村 直弘/大崎 将行・・・40
展望
情報技術の進展とその利活用―人とコンピューターのインタラクション―(191KB)
高橋 大志・・・51
経済・産業・実務シリーズ
わが国のエンゲージメントの実態分析と効果検証(246KB)
塩村 賢史/浅野 雄太/柴田 真宏/鈴木 一功・・・57
視点
アニメーション産業の成長にみる日本企業の世界での勝ち筋(187KB)
森田 正司・・・66
査読付き論文
TOPIXにおける一貫したリスク・リターン関係(165KB)
早木 祥夏・・・70
査読付き研究ノート
不祥事調査報告書の公表と株式市場の反応に関する実証分析
―コーポレートガバナンスに対するインプリケーション―(169KB)
瀧澤 創・・・80
証券アナリスト読書室
依田高典著
『データサイエンスの経済学―調査・実験、因果推論・機械学習が拓く行動経済学―』
坂巻 敏史・・・90
証券税制研究会編
『日本の家計の資産形成―私的年金の役割と税制のあり方―』
大庭 昭彦・・・92
清水大吾著
『資本主義の中心で、資本主義を変える』
熊谷 五郎・・・94