2021年6月号(第59巻第6号)
証券アナリスト(CMA)プログラムの改定について
証券アナリスト(CMA)プログラムの改定について(118KB)・・・2
特集 : 不確実性下の自社株買い
不確実性下で潮目の変わった「自社株買い」の現状は
株主重視の企業統治改革のなかで、企業は過度に資金をため込まないよう積極的に株主還元を行ってきたが、新型コロナ禍で状況が一変した。とりわけ自社株買いを抑制する動きが鮮明である。自社株買いの柔軟性の高さが発揮されたともいえる。自社株買いの抑制は、雇用維持や投資資金確保の観点から容認の空気がある一方で、株式需給の悪化や1株指標等の悪化を懸念する声もある。
本特集では、新型コロナ禍で減少に転じた株主還元のなかでも、とくに減少幅が大きかった自社株買いに焦点を当て、その実態、ガバナンスとの関係、利益調整行動との関係、投資リターンとの関係といった様々な角度から、不確実性下の自社株買いについて議論する。自社株買いの理論は多岐にわたる。百花繚乱の自社株買い理論が、不確実性下でどのように料理(実証分析)されているのか楽しんでもらえれば幸いである。
石川 博行 氏(大阪市立大学 経営学研究科 教授)
解題(302KB)
石川 博行・・・3
論文
- 自社株買いの内外の実態、理論の整理(156KB)
山口 聖・・・7 - ペイアウト政策とコーポレートガバナンスの関係
―スチュワードシップ・コードおよびコーポレートガバナンス・コードに焦点を当てて―(177KB)
篠﨑 伸也・・・19 - 不確実性下における自社株買いによるEPS調整行動(164KB)
島田 佳憲・・・32 - 自社株買い公表後のリターンと流動性(165KB)
河瀬 宏則/井上 謙仁・・・45
展望
新MBO指針の企業価値評価実務への影響に関する考察(158KB)
鈴木 一功・・・58
経済・産業・実務シリーズ
世界経済の展開(162KB)
福本 智之・・・63
視点
資産形成と人材教育(189KB)
松谷 博司・・・73
論文
金利の期間構造モデルを用いたタームプレミアムの国際相互波及に関するVAR分析(208KB)
髙見 智之・・・77
研究ノート
株式市場におけるクラウディングの定量化(182KB)
森田 啓介/中川 慧・・・90
特別掲載
(女性トップアナリスト座談会)
これからどうなる?ニューノーマル時代のビジネススキルとは(146KB)
大槻 奈那/佐藤 和佳子/中空 麻奈/西原 里江/叶内 文子・・・102
証券アナリスト読書室
俊野雅司/白須洋子/時岡規夫著
「ファイナンス論・入門─イチからわかる証券投資と企業金融─」
高橋 豊治・・・109
藤井健司著
「金融機関のための気候変動リスク管理」
佐志田 晶夫・・・111
チャールズ・シュワブ著 飯山俊康監訳 野村資本市場研究所訳
「ゼロ・コミッション革命─チャールズ・シュワブの「顧客目線」投資サービス戦略─」
家森 信善・・・113
その他
新刊紹介・・・115
〈2020年度証券アナリストジャーナル賞〉・・・116(411KB)
協会からのご案内・・・122(586KB)
- 協会だより
- 当協会発行・編集出版物
- 当協会の国際連携のご紹介
投稿のご案内・・・137
編集後記・・・139(171KB)