合格者の声
藤田 一寿 さん
2024年 シニアPB秋試験合格
三井住友信託銀行株式会社 勤務
受験の動機
私はここ10年ほど、個人顧客の相続、資産承継関連に携わっています。富裕層顧客への提案にあたり、単なる知識だけではない、顧客に届く現実的・実践的な提案スキルの必要性を痛感するようになりました。そんな時に証券アナリストジャーナル誌でこの資格を知ったことが、挑戦のきっかけです。
受験の準備
実は過去、挑戦したものの全く歯が立たず、少し時間がたってしまったので、心を入れ替えて臨みました。課題が来る前の主な準備は、①テキスト「顧客のための総合提案書の作り方」を読み込む、②非上場株式の評価・相続税・キャッシュフロー表作成のための下準備(Excel)をしておく、③協会HPの過去の各回講評を熟読する、といったところです。
お勧め勉強法
法務、税務、金融資産運用など、FP1級相当の内容をあらかじめ押さえておく必要はあると思います。非上場株式の評価や相続税などの計算・試算・シミュレーションの間違いは、顧客に誤った判断材料を与えてしまうことになるので、正確に出来るよう習得しておく必要があります。テキスト「顧客のための総合提案書の作り方」はただ読むだけでなく、各数字の計算ロジック、提案の狙い・根拠まで“精読”するとよいと思います。
合格の秘訣
提案書は、結論ありき・結論誘導型の展開にならず、一方で総花的で論点がぼけないよう、メインシナリオ・サブシナリオ、それぞれのメリット・デメリットが分かるように工夫しました。訴えたいポイントは文章に埋め込まず、端的に目立つようにしました。設例のオーナー自身や周囲の人たちの心情面も絡むので、そのような人間模様的な部分も漏らさないように気を配りました。細かい前提を見落とさないよう、課題をしっかり読み込む必要があります。これからチャレンジされる方は、協会から提供される提案書サンプルに加え、協会HPの過去の各回講評、他の方の合格体験記を参照するとよいと思います。
今後の抱負
複数回チャレンジしていく中で、顧客の課題の理解・解釈、課題解決に向けての基本スタンス、表現の仕方等々の気づきも多々あり、自分の成長にも繋がったと感じています。顧客を取り巻く環境や課題は常に変化していくので、立ち止まることなく常にブラッシュアップし、顧客ニーズに、対応していきたいと考えています。