合格者の声
倉重 雅哉 さん
2024年 シニアPB秋試験合格
第一フロンティア生命保険株式会社 勤務
受験の動機
生命保険会社のウェルスマネジメント部門に所属し、銀行や証券会社のプライベートバンカー向けに、生命保険を活用した事業承継提案などを行っています。富裕層向けコンサルティングの最前線にいる担当者に対して有益な情報を提供するには、生命保険の枠を超えた高い専門性が不可欠だと感じていました。より幅広い知識を体系的に学び、実務に活かすため、本資格の取得を決意しました。
受験の準備
富裕層向けの知識を体系的に学ぶため、プライマリーPBを取得しました。証券アナリストの資格を保有していたためシニアPBの受験資格はありましたが、まずは基礎を固めることが重要だと考えました。FP1級やCFPで得た知識とは異なり、特にファミリービジネスの事業継続に関する理解を深めるうえで、有意義な準備となったと感じています。実務との関連を意識しながら学習を進めたことで、より実践的な視点を持って試験に臨むことができました。
お勧め勉強法
日々の業務に加え、その周辺知識にも関心を持つ姿勢が、試験対策に有効だと感じました。幸いにして、私の部署には多くの知見を持つ同僚がいたほか、業務で接する銀行・証券のプライベートバンカーの方々からも貴重な学びを得ることができました。特に金融機関に勤める人は、自身の専門分野に知識が偏りやすい傾向があるように思います。そのため、実務で関わる多様な人々から積極的に学び、視野を広げることが、試験対策にも役立つと考えています。
合格の秘訣
提案の経済合理性や法的根拠は当然として、いかに顧客の心情に寄り添えるかを考えることが重要だと感じました。創業者の理念や創業家一族の状況、それぞれの想い、支えてきた功労者への配慮など、多角的な視点を持つことが大切だと考えています。また、提案資料も顧客ファミリーの理解と共感を得やすいデザインや表現を意識することが重要だと感じました。こうした視点を持って試験に臨んだことが、合格につながったと考えています。
今後の抱負
資格取得を通じて、プライベートバンカーの相談相手としての自信を持つことができました。複雑なニーズを抱える富裕層一族の課題は、複数人の専門家がチームとなって解決に導くことが最良の選択だと考えています。私は生命保険の専門家として、金融機関のプライベートバンカーと連携しながら、富裕層のニーズに応えていきたいと考えています。今後も知識を深め、実務に活かしながら、より質の高い提案ができるよう努めていく所存です。