合格者の声
加藤 大和 さん
2022年 シニアPB資格試験合格
三井住友信託銀行 株式会社
受験の動機
現在、PBビジネスの企画業務に携わっており、プライベートバンカーに必要な知識・スキルを体系的に学ぶことができる人材育成策を検討する中で、「シニアPB」に出会いました。
本資格試験は、投資政策書の作成というアウトプット重視の試験形態であり、通常の資格試験に比べてより実践的なプログラムとして有用であると考えました。そこで、本資格制度について知るとともに、社内での資格取得支援制度の創設を企図し、今回の受験に至りました。
受験の準備
アウトプット重視の試験形態であり、企業オーナー向けの提案が題材となると聞いておりましたので、事前に社内インフラや書籍・インターネットを通じ、事業承継・ファミリーガバナンス等に係る情報や法律・税制等の改正についての情報を収集しました。また、協会から提供されている「総合提案書作成ガイド」や、テキスト「顧客のための総合提案書の作り方」も熟読し、試験問題の送付に備えました。
お勧め勉強法
投資政策書の作成においては、具体的なお客さまを想定した数値面からの分析が必要となることから、制度概要等の大枠の理解と並行し、より細かな計算方法や例外規定等について重点的に学習しました。特に、相続税試算・株価試算等は端数処理が複雑なため、円単位で正確に算出できるように、FP1級の問題集の復習を行いました。
合格の秘訣
合格のために最も重要なのは、とにかく問題文を読み込むことです。
その上で、ファミリーメンバーそれぞれの想いや課題を理解・整理し、優先順位付けを行うことがスタートラインとなります。
課題に対する打ち手については、特殊性は必要ないとは思いますが、そのフィージビリティの検証、ストーリーのわかりやすさはとても重要です。これらのストーリーを複数策定し、相談者の目線、ファミリーメンバーの目線から検証を繰り返すことで、説得力のある投資政策書が出来上がると思います。
また、課題に対する打ち手はひとつではないからこそ、相続税試算・株価試算等の基本的な部分は正確に行う必要があり、これが合否を左右することになると考えます。
今後の抱負
短期的には、「プライベートバンカー資格」を活用し、組織的な人材育成プログラム組成に繋げていきたいと考えます。長期的には、PB関連業務のノウハウを組織知化することで自社のPBビジネスを発展させ、PBビジネスのトップブランド構築を目指したいと考えています。