合格者の声
箱守 英史 さん
2020年 シニアPB資格試験合格
箱守法律事務所 弁護士(合格時)
受験の動機
私は弁護士として7年程度仕事をしてきましたが、そのなかで法律問題だけでなく、財務・金融面も含めてのコンサルティング・サービスが提供できるようになりたいと思うようになりました。そこで、まず日商簿記検定1級を取得し、次にCFP®及び1級FP技能士資格を取得しました。さらに、実践的なブラッシュアップが必要と考えていたところ、シニアPB資格の存在を知りました。投資政策書の作成は実践力の研鑽のために有益と思い、受験を決めました。
受験の準備
シニアPBの受験資格はプライマリーPBの有資格者です。そこで、まずはプライマリーPBを受験しました。このときには、CFP®試験の知識などがありましたので、それを再確認して受験しました。その後、シニアPB試験に際しては間違いなく相続税の試算が必要となると思いましたので、税理士試験のテキストに目を通したりしていました。また、日本証券アナリスト協会の「プライベートバンキング上・下巻」と「資産運用・管理の基礎知識」も購入して読んでおきました。
お勧め勉強法
シニアPB試験の受験を申し込むと過去問と参考答案を見ることができます。まずは、その検討からだと思います。そこから必要になる知識や投資政策書の構成などを確認すべきでしょう。もっとも、当年の問題は過去問と違いますので、あまりこだわり過ぎないほうがよいと思います。投資政策書の作成にあたっては何を参照してもよいので、何が問題になっていて、どこを調べればよいのかという気付きが得られるようにすることが大事かもしれません。
合格の秘訣
あとは郵送されてくる試験問題をみて事案に応じて考えるしかないと思います。まず設例を読んで論点を確認しました。そのうえで、各論点ごとに見解を整理して、試算をしました。この際、自分にできる限りの計算はしてみました。これが非常に勉強になりました。あとは、投資政策書の枚数から各パートの枚数を決めて書面化しました。幸い、一回で合格することができましたが、枚数上限の関係で若干バランスが悪くなったところが心残りではありました。
今後の抱負
投資政策書の作成は自分自身にとって非常に勉強になりました。仮想事例をもとに自分で考えて表現することは、自分の知識を血肉化することができます。仮想事例は実際の事業承継などにも近しいもので、実践的なトレーニングにもなりました。今後はお客様の全体最適を意識しつつ、事業承継などの業務に活かしていきたいと考えています。