合格者の声
清水 淳平 さん
2019年 シニアPB資格試験合格
株式会社三井住友銀行(合格時)
受験の動機
メガバンクにて事業承継の専門コンサルタントの立場として、オーナー企業のお客さまに日々向き合っています。お客さまの良き伴走者として国内最高水準の対応ができるように、実務経験と自己研鑽を積んでいますが、専門スキルについて第三者のチェックを頂くため受験しようと思いました。また、同資格ホルダーで尊敬できる方々が身近にいたことや、上司の推奨があったことも同資格に興味・関心を持ったきっかけです。
受験の準備
事業承継・資産承継に関して、幅広い関連領域に跨って数年間の業務経験を積み、相応の自己研鑽もしてきているため、基本的には協会推薦の基本書2冊の熟読をしました。(現プライマリーPB受験時)シニアPB受験時は約1ヵ月間の土日で、課題事例に対してファミリーミッションを円満に永続的達成できることを目標として様々な観点で物事を考え、これまでの知識・ノウハウを総動員して課題整理と想定する将来像、対応案について投資政策書に纏めました。
お勧め勉強法
実務経験者であれば、日常業務の再確認と気づきの機会として捉えて、基本書の通読と共に関連項目について実務の振返り+αの調査・整理をすれば良いと思います。
実務経験があまりなければ、基本書の他、①CFP・FP1級の教材(社会保険・公的年金領域除く)、②関連領域の基礎(ロジカルシンキング、プレゼンテーション、経営戦略、財務・ファイナンス、M&A、信託)、③長寿企業の要因分析を書籍等で学ぶことをお勧めします。
合格の秘訣
受験を通じて最も学びが大きかったのは、シニアPBの投資政策書を作る過程です。
課題事例に対して幾つかのフレームワークを活用する等して、ファミリーとビジネスの観点から何度かベースシナリオを仮作成して、どこを重視すべきか考察しました。この取組に、「鳥の目、虫の目、魚の目」でどこまで広く深く考えられるかが、自分のレベル確認と成長機会に繋がると考えます。実務と同様で、打ち手ではなく、先ず魅力的な将来像を定めると質が良い提案書ができると思われます。
今後の抱負
事業承継は、様々な経営課題が顕在化しやすく、オーナー企業にとって極めて重要な経営課題の一つです。その一方で、経営戦略などのコーポレートだけではなく、オーナーのプライベートも関わり、複雑な力学や課題が生じやすい上に、複数領域に跨った専門性が求められる分野であり、中長期的な視野に基づいた適切なアドバイザーを見つけにくい分野でもあります。少しでも多くのオーナー企業が、「目指したい将来像」に向けて動き出せるように、事業承継のプロフェッショナルとして引き続き尽力していきます。