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女性のためのキャリアセミナー
ビジネス数字に強くなる!

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女性CMA座談会 女性CMA座談会

対談者はどんな方々?

眞下 美嘉子 氏(CMA)
メットライフ生命にお勤めで、現在はオペレーション企画部で予算作成・経費などの月次マネジメント・レポーティング、オペレーション戦略の立案などを担当されています。以前は日興証券や外資系銀行でも勤務されていました(写真左)。

小野 有季子 氏(CMA)
大和証券投資信託委託㈱にお勤めで、現在は商品戦略部で商品構成に関する戦略立案、ETFの組成やプロモーションなど全般的な運営などを担当されています(写真中央)。

3. CMA・ウーマン対談

森本 氏 : どうやってこの資格を取得したのですか?

小野 氏 : 足掛け6年位でこの資格を取得しました。スクールには行かず、市販の参考書を使っての独学です。ただし土日は自分の趣味の時間を優先しました。

森本 氏 : 取得が大変な資格なので、取得された方は取得まで至るまでのプロセス管理や、計画性も評価されるものですよ。

眞下 氏 : 証券会社勤務時代、会社の研修を活用して学習・取得しました。その後の私のキャリアヒストリーを紹介しますと、結婚退職し、外資系銀行に再就職してクレジットリスクのオペレーションを担当。その間2度出産しましたが、時短など勤務制約の関係で復帰するたびに担当業務が変わったものの、結果として様々な業務を経験することができました。13年前、現在の保険会社に転職。運用業務・アナリスト業務を担当後、現在の担当となりました。

森本 氏 : かなり以前に取得していても、長期的に生きてくる資格ということですね。

眞下 氏 : 知識のベースがあるので、業務が変わっても、比較的スムーズに適応できました。

森本 氏 : この資格をとって、変わったことは?

小野 氏 : 投資信託商品の企画を担当しており、国内外の運用手法を検討する際のいわゆる目利きや比較に役立っています。自分の中で体系だって考えられるようになりました。

森本 氏 : 仕事以外の日常生活で変わったことはありますか?

小野 氏 : 経済ニュースを見聞きしても、その背景まで考えるようになり、吸収度合いが高まりました。様々なことへの気づきも多くなったと思います。

森本 氏 : 「この資格を取ったことがブランドになり、自分に対する周りの見方が変わった」という感想を聞いたことがあります。眞下さんはいかがでしょうか?

眞下 氏 : 転職やキャリアアップ、部署異動の際、財務分析のスキルはアピールになりました。数字をベースにものを考えられるようになりましたし、また数字に強いという評判でその種の仕事が集まってくるようになりました。

森本 氏 : 金融機関以外の人にはこの資格はどう役立ちますか?

眞下 氏 : 経営企画など、経営に近いポジションの方が役に立つと思います。投資家の視点で作られたカリキュラムなので、自社の強みは何か、リスクは何か、どういった方向に進むべきか、自社の株価に影響を与えるものは何か、投資家が何を求めているか、といった会社の根幹に関わるものの見方が可能となります。また、経理財務の方でも、単に財務諸表作って終わりでなく、出来上がった財務諸表を読みこなし、何を改善すべきかなど提案もできるようになります。

森本 氏 : FP資格との違いは?

小野 氏 : 相続や、保険と投資信託はこういう割合で買いましょうといった自分の資産に関係する知識を学べるのがFP資格で、CMA資格はもっと広く、世の中がどうなっているかの理論を学ぶイメージかと思います。物事を覚えるにはその背景やストーリーを理解することが大切で、経済に関する様々な数字が意味する背景を理論的に学んだことは、自分の自信につながっています。

森本 氏 : それでは最後に本日参加の皆さんにメッセージをお願いします。

眞下 氏 : 資格をとっておしまいでなく、活用していきたいと思います。長い人生、自分にとって支えになる、ベースになる知識を持つことは良いと思います。

小野 氏 : 自分の会社がどうなっているのか、どういうところで利益を上げられるのか、という発想ができるようになりました。二次試験はひたすら7時間も書き続けるなど、筋トレにも匹敵し、簡単な資格ではありませんが、きっとみなさんの力になると思います。

Q & A

Q1.この資格は一度とったら何年も有効な価値になりますか?世の中の変化に伴い、ギャップは生じないですか?価値は薄まりませんか?

眞下 氏 : 基本的なコンセプトは時間が経っても変わらないですが、理論は更新されていくのでブラッシュアップは必要ですが、ただこれはどの職種でも同じです。分析のスキルは使ってこそ身に付くものです。一度身に付けば、忘れてもすぐにキャッチアップできます。

小野 氏 : 機関誌「証券アナリストジャーナル」で最先端の論文が読めて、気づきが得られますし、最新知識の吸収もできます。

Q2.数学があまり好きではありません。もともと数字は好きでしたか?

小野 氏 : 経済学部出身ですが、社会人になってから統計学などは勉強しました。アナリストを取得するための本もあります。努力したかいはあります。

眞下 氏 : 文系ですが、なんとかなりました。

Q3.どの科目から勉強するのがとっつきやすいですか?

小野 氏 : 自分がわかるところから始めました。仕事に近いポートフォリオから頭を慣らし、経済、最後に全く知識のない財務の順でした。学問には横の繫がりがあるので、続けているうちに別の科目でも拡がります。

Q4.自分の資産管理に役立ちますか?

小野 氏 : 財務諸表を読めれば、どの株式を買うべきか個別銘柄を選べますよ。

眞下 氏 : 複数の同業同士を並べて、一から分析できますよ。

森本 氏 : 多分皆さんが思っている以上に、人材エージェントとしては、CMAをもっていると、「この人すごい!」となりますよ。しかも男性がほとんどなので、女性がもっていると 仕事の幅が広がり、有効なキャリアパスにつながります。さああとはやるかやらないかのアクションだけです。努力すればできるはずです。長年かけてクリアした小野さんにならって、みなさんもトライしてみてはいかがでしょうか。

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