図書紹介
人生のダイヤモンドは足元に埋まっている 強欲資本主義時代の処方箋

ジョン・C・ボーグル 著(文響社)
“投資家は愚かな短期的投機に明け暮れ、賢明な長期的投資を避けてきた。シンプルなものから生まれる本物のダイヤモンドには目を向けず、代わりに複雑なものからつくり出された模造ダイヤを追い求めている。「足る」という感覚が失われると、「職業人」としての価値観が堕落する。投資のための資金を委託された「受託者」であるべき人間が、ただの「セールスマン」になり下がる。そして、「信頼」の上に築かれるべきシステムが、「計算」に基づくシステムに変わってしまう。”
金融の世界で成功した著者が、行き過ぎた資本主義社会に警鐘を鳴らし、人生で本当に大切なものは何かを説いている一冊。著者ジョン・クリフトン・ボーグルは、米バンガード・グループの創業者であり、「インデックスファンドの父」とも呼ばれている。
目次
序章
第 I 部 マネー
第1章 「コスト」より「価値」を
第2章 「投機」より「投資」を
第3章 「複雑さ」より「シンプルさ」を
第 II 部 ビジネス
第4章 「計算」より「信頼」を
第5章 「ビジネス」より「職業人の行動」を
第6章 「販売精神」より「受託責任」を
第7章 「マネジャー」より「リーダー」を
第 III 部 人生
第8章 「モノへの執着」より「責任ある関与」を
第9章 「21世紀的価値」より「18世紀的価値」
第10章 「成功」より「人格」を
終章 「足る」ということ