図書紹介
戦略としての企業価値

佐藤克宏 著(ダイヤモンド社)
中期経営計画では、戦略が箇条書きで抽象的に並べられることが多く、現場で意図通りに実行されない恐れがあります。著者は、経営者が「成長」と「稼ぐ力」を徹底して追求する戦略を考える必要があると述べています。また、経営者は投資家としての視点を持ち、自社の事業が生み出すキャッシュフローや企業価値の水準を冷静に把握することが重要だと述べています。この本では、企業オーナーと企業価値の向上について対話するために必要な考え方を身につけることができます。
目次
第Ⅰ部 成長と稼ぐ力を高める戦略によって企業価値を創造する
第1章 企業価値を生み出す戦略の全体構造
第2章 「成長」と「稼ぐ力」を追求する戦略をいかに作成するか
第3章 メガトレンドに乗って持続的に成長する
第4章 事業ポートフォリオを再構築する
第5章 M&Aと事業売却をどのように活用すべきか
第6章 ROICの視点で稼ぐ力を高める
第7章 機能スキルによって稼ぐ力を高める
第8章 デジタルとアナリティクスで稼ぐ力を高める
第II部 お金の流れによって企業価値を創造する経営を俯瞰して語る
第9章 経営をお金の流れで理解するPL&BS一体型思考
第10章 企業価値評価の基礎知識(1)フリーキャッシュフローと金利・割引
第11章 企業価値評価の基礎知識(2) DCF法とマルチプル法
第12章 企業価値の源泉は「成長」と「稼ぐ力」である
第III部 企業価値と戦略を自己検診しながら進んでいく
第13章 セルフ・デューデリジェンスによる自己検診と経営改革
第14章 企業価値と戦略の効果的なコミュニケーション
補論 企業価値創造型経営の実現に向けて乗り越えるべき3つの課題