合格者の声

大島 直樹 さん

桐生信用金庫 資金証券部 (合格時)

受験の動機

私がCIIA試験の受験を決めた理由は、①多くのCIIA資格取得者が試験勉強で学んだ知識を実務に生かしていたため、②金融理論全般を一から学び直したかったため、③CIIAが国際的に高い評価を得ていたためです。

受験の準備方法、受験の準備を通じ役立っている点

CMA資格を取得してから10年近く経過しており、私自身の年齢も40代であることから、勉強開始当初は「果たして合格できるのか?」と半信半疑になることもありました。また、プライベートの時間も仕事に関する情報収集(マーケットチェック)や子供の行事等が優先事項となるため、勉強時間の確保も課題の一つでした。よって、可能な限り効率的かつ最短ルートで合格レベルまで仕上げることを意識しながら、勉強に取り組みました。

まず取り組んだことは、試験内容の確認と本番までの勉強計画の作成です。日本証券アナリスト協会のウェブサイト(CIIA)や合格体験記、CIIAスタディ・ガイドを一読し、試験の全体像や勉強の取り組み方等を確認した上で試験本番までの勉強計画を立てました。全7分野(経済、財務分析、コーポレート・ファイナンス、株式分析、債券分析、デリバティブ分析、ポートフォリオ・マネジメント)における基本的事項のインプットを勉強期間の前半に終了し、後半はCIIA試験の過去問に取り組みながら試験の出題形式や頻出ポイントを確認していくようにしました。基本的事項のインプットにおいては、CMAの受験時に使用したテキストや問題集を活用し、自分の苦手な分野を優先的かつ時間をかけて取り組むなどメリハリを付けました。CIIAの過去問においては5年分取り組みました。各問題の難易度が高いので、過去問をこなすにはある程度の時間と根気を要します。過去問の量や反復回数においては自分の理解度や勉強時間の確保具合に応じて調整すればいいと思います。

また、どの試験勉強でも共通することですが、仕事をして帰宅した後、家事手伝い等をこなしながら毎日勉強に取り組むことは想像以上に大変です。長時間机に向かうと睡魔はもちろんのこと、年齢を重ねると肩や背中の痛みも出てきて集中力を削ぎ落とします。そのような年齢的ハンディキャップを負わないためにも、CMAを若いうちに取得された方はCIIA試験を「証券アナリスト3次試験」と捉え、速やかに受験することをお勧めします。

(a)主に活用した(役に立った)学習教材
使用した教材はCMAの受験時に使用したテキストと問題集、そしてCIIAの過去問のみです。ただ、過去問の解説で理解できなかったところはインターネットで調べたり、動画を視聴したりして理解に努めました。特に理解しにくいと思われるデリバティブ分析においては様々な解説動画が出ていますので、自分のレベルに合ったものを視聴し、基本を押さえた後で過去問に取り組むとより効率的です。

(b)CMA試験と比較した場合のCIIA試験問題の特色、難易度等
試験の難易度は間違いなくCMAよりもCIIAの方が高いと思います。他の合格者も述べている通り、CIIAの試験問題は公式等を暗記していれば解けるということはなく、問題の本質を理解していないと解けません。試験中に配付される公式集(数式集)を自由に見ることができるということは、「この試験は暗記ではなく理解を求めます」と言っているようなものです。ただ、「そんな難しい試験では合格できないのでは?」と決して思わないで下さい。理解を求める問題といえども、CMAで学んだ知識がベースとしてあることに変わりはありません。あとは過去問を解きながら理解を深めていけばいいだけです。よって、CMA資格を取得した後はなるべく早くCIIAを受験することが最も効率的です。過去問に取り組む前の基本的事項の総復習が省けるからです。
また、関数電卓の使い方も前もって練習しておくことをお勧めします。累乗根やネイピア数の計算等を関数電卓なしに正解することは難しいからです。

今後の抱負

私はCMAとCIIAの試験を通して、「CMAは受験エリートの若い方が得意とする試験、CIIAは金融実務者や知識欲の強い方が得意とする試験」のように感じました。簡単な試験ではありませんが、きちんと勉強をすれば必ず合格できる試験です。CIIAの試験問題は実務的視点から出題されることも多く、特に金融実務者は仕事に直結する内容となります。試験勉強をして決して損はありませんので気軽に挑戦してみて下さい。私はCIIAの資格保有者として、これからも試験で学んだ知識を実務に生かしていけるように努めていきたいと思います。

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