合格者の声

水野 有香 さん

明治安田生命保険相互会社 証券運用部債券運用グループ(合格時)

受験の動機

CMA資格を取得した2014年時点では有価証券の売買・取引執行を行なうフロント業務の経験がありませんでしたが、その後3年程度経過しフロント部署に異動になったため、証券知識を復習する必要がありました。CIIAはCMAの延長線上にあり、またより実務に近い問題が多く出題されることから、受験を決めました。

受験の準備方法、受験の準備を通じ役立っている点

第一単位、第二単位の順で1年に1単位ずつ受験しました。
受験の準備方法について、第一単位は、12月下旬から試験の概要や傾向を分析したのち、「CIIA試験の要点整理」の読み解きを行ない、ポイントを理解しました。CMAと異なり、財務分析ではIFRSをベースとした出題がされるため、理解するのに苦労しました。その後「試験問題・解答例」5回分を2回ずつ解き、試験直前に間違えた問題だけ解き直しました。勉強は土日のみで、100時間程度かけました。

第二単位は、第一単位のようにインプット→アウトプットの順で勉強すると時間がかかると感じたので、12月下旬から「試験問題・解答例」を解き、分からないところは解答例や「CIIA試験の要点整理」を読んで理解するという方法で勉強しました。問題は5回分を2回ずつ解きましたが、CMAと異なりデリバティブの計算の難易度が高く、数も多いので、苦戦しました。勉強は土日のみですが、1日あたり勉強は3時間までと決めて集中した結果、合計70時間程度で済みました。また、上記の勉強とは別に、会社で若手社員向けにCMA試験の対策講座の講師を務めたことがCIIAの問題の理解に役立ったと感じています。急がば回れで、CMA1次試験レベルの内容を人に説明できるレベルまで理解するとCIIAの問題も解けるようになりました。

CIIAの問題の難易度自体はCMAより高いと思いますが、試験中に公式集を参照できるため、暗記があまり必要ない点で負荷がかなり軽減される試験であると思います。一方で、CMAは何割程度得点すれば合格するか見当がつきますが、CIIAはそのような情報がないため、余裕を持って高い点数をとれるレベルを目指して仕上げていく必要があるのは大変でした。

受験の準備を通じ役立っている点については、現在業務で社債投資、企業の財務分析をしておりますが、IFRS基準を採用している企業が増えてきているため、CIIAの試験を通じてIFRSを体系的に学習したことが実務でも役立っています。また、債券分析の問題では、複数の債券を比較して、決められた条件のなかでどの銘柄に投資すればよいか解答するような実務と直結した問題が多く、勉強になり解いていて楽しく感じました。

今後の抱負

CIIA試験で学んだ理論に裏付けされた実務を行ない、また反対に実務を理論の面から確認してみることで、今回学んだ知識を血肉化し、資産運用のプロ人材となれるよう精進していきたいと思います。

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