総合力なら、プライベートバンカー資格。

総合力なら、プライベートバンカー資格。

実務に直結。プライベートバンカー資格とは 実務に直結。プライベートバンカー資格とは

高齢化・長寿化が進むわが国において、企業オーナー経営者や医者、地主などの富裕層が抱える事業承継・相続を中心とした課題に対し、ファミリー全体に寄り添った解決をサポートできる、実践的スキルが身につく資格です。

顧客ファーストのプロフェッショナルとして 顧客ファーストのプロフェッショナルとして

複雑でしかも多岐にわたり、お客さま自身でも把握できていないこともあるファミリーやそのビジネス上での課題。
日本証券アナリスト協会が認定するプライベートバンカー資格者たちは、確かな専門性と高い倫理観をもって、日々こうした課題に寄り添っています。

プライベートバンカー資格者インタビュー|interview プライベートバンカー資格者インタビュー|interview

三舛舞香

刺激を与え続けるプライベートバンカーでありたい
自分自身への挑戦で人間力を磨く

プライマリーPB

三舛舞香さん
三菱UFJモルガン・スタンレー証券/本店ウェルスマネジメント営業部/第一課/部長代理

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工野和久

オーナーのあらゆるニーズを解決
チーム連携でのコンサルティング

プライマリーPB

工野和久さん
北國銀行/コンサルティング部/コンサルティング課/法人オーナーチーム/
推進役/エグゼクティブアドバイザー

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徳岡真由美

顧客の思いを一番に考え
次世代にも信頼されるコンシェルジュとして

プライマリーPB

徳岡真由美さん
東海東京証券/プレミア・エグゼクティブ・アドバイザリー部/
プレミア・エグゼクティブ・アドバイザー

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石橋崇

組織としてPB業務の推進に最適
PB感覚は初級のコーディネーター資格でも養える

プライマリーPB

石橋崇さん
千葉興業銀行/法人戦略部/ナレッジ企画室/調査役

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前回資格者インタビュー前回資格者インタビュー
資格のことをもっと知りたい方へ

プライベートバンカー資格の種類と内容 プライベートバンカー資格の種類と内容

プライベートバンカー資格には3つのランクがあります。

初級

PBコーディネーター

PBの入門編!これからPBを目指す方のための資格

詳しくはこちら

中級

プライマリーPB

PB業務の中核的な役割を果たす方のための資格
 

詳しくはこちら

上級

シニアPB

専門家としての役割を担う方のための最上位資格

詳しくはこちら

プライベートバンカー資格は、以下の7つの領域を学ぶことができます。

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リレーションシップ・マネジメント(RM)

顧客との信頼関係を構築するために必須のノウハウを学びます。

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ウェルスマネジメント(WM)

企業・市場分析、資産運用・管理に加え、相続・事業承継を学びます。

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不動産

日本人の財産の要!海外不動産活用も含めたメリットと留意事項を学びます。

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税金

資産運用、相続、事業承継と密接不可分な税金を学びます。

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信託・エステートプランニング

富裕層の資産を安定的に運用し、次世代への円滑な承継を支援する方法を学びます。

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マス富裕層

従来のPBでは十分にサポートされなかった、富裕層に準ずる顧客層へのサービス強化を学びます。

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職業倫理

強い自己抑制・顧客への最善を自発的に尽くすことを学びます。

動画で知るプライベートバンカー 動画で知るプライベートバンカー

1分でわかるプライベートバンカー資格取得のメリット

PRIVATE BANKER BUSINESS STORY

刺激を与え続けるプライベートバンカーでありたい
自分自身への挑戦で人間力を磨く

三舛舞香さん

プライマリーPB

三舛舞香さん
三菱UFJモルガン・スタンレー証券/本店ウェルスマネジメント営業部/第一課/部長代理

2000年現在の証券会社に入社。新宿支店で営業業務に従事後、2004年に本店プライベートバンキング営業部。その後、大阪支店ウェルスマネジメント営業部を経て現職である本店ウェルスマネジメント営業部に配属。PB業務歴13年、現在約20ファミリー担当。PB資格は、2017年7月に取得。

最適な提案内容を検討する 
現在の業務に直結する内容

現在の仕事の内容を教えてください。

上場企業オーナーを中心とした富裕層顧客に対して、さまざまなソリューション提案を実施しています。具体的には、自社株の承継や売買に関する提案、資産管理や財団の設立を含むファミリー資産の総合的な管理や運用の提案、相続対策など、多岐にわたります。また、事業法人部門や投資銀行部門などと連携し、総合証券会社としての機能をフルに発揮するともに、グループ各社とも連携して、顧客にとってベストなソリューションを提供できるよう日々自己研鑽しています。

PB資格を取得したきっかけは何ですか?

所属している本店ウェルスマネジメント営業部において、資格取得を推奨されたのがきっかけです。
当初は資格を取得するという行為は知識のインプット止まりになりがちなので、少々疑問を持っていました。でも日本証券アナリスト協会のWEBサイトを拝見したところ、他の資格と比べて顧客の目的・ニーズを根底におきながら、最適な提案内容を検討していくという、現在当社で行っているPB業務に直結する内容だったため、すぐに取得することを決めました。

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PB資格を取得したきっかけは何ですか?

所属している本店ウェルスマネジメント営業部において、資格取得を推奨されたのがきっかけです。
当初は資格を取得するという行為は知識のインプット止まりになりがちなので、少々疑問を持っていました。でも日本証券アナリスト協会のWEBサイトを拝見したところ、他の資格と比べて顧客の目的・ニーズを根底におきながら、最適な提案内容を検討していくという、現在当社で行っているPB業務に直結する内容だったため、すぐに取得することを決めました。

とにかく実践的な資格 
資格取得後も見返すPBテキスト

PB資格について特徴的と感じたことは何ですか?

知識のインプットだけを目的とした資格ではなく、実際に学んだ事象をアウトプットし、どう活用・実践していくかを目指した内容である点です。
また、富裕層を巡るテーマ全般を俯瞰することもでき、レベルの高い顧客と折衝を行う上での必須の知識が組み込まれていると思います。PBテキストを読んで、なぜこういった知識が必要だったのかが改めて腹に落ちた部分もありました。
富裕層の考えを聞き出し信頼関係をいかに構築していくかといった「リレーションシップ・マネジメント(RM)」の手段や考え方を、具体的に一から学べる資格は他にはないと思います。
私自身はPB業務に携わって10年以上となりますが、もっと早いうちにPBテキストに出会えていれば、短期間で今のレベルに到達できたのではと思います。

日々の業務の中でどのような効果を感じていますか?

実際に顧客と面談し課題解決策をプランニングしていく過程で必要となる考え方やこれまでの手法を再考することができ、顧客からのヒアリング内容についても、その背景なども含めより深く考えられるようになりました。
またこの資格を勉強する過程において、十分理解していたはずの「RM」や「職業倫理」について、まだまだ自分に不足している点があったことに気づきました。それらを一つ一つ振り返って確認出来る点にも大きな意味があったのではないかと思います。普通、資格は一度合格したら、教科書を読み返すことって中々ないと思うのですが、PBテキストは資格所得後も業務に役立つので、ずっと会社において、煮詰まったときに見返したり、疑問を感じた時に確かめたりしています。

教科書的回答はNG 
その先の事象まで想定し提案

メイン顧客は上場企業オーナーだそうですが、PB資格は業務にどのように活かされていますか?

顧客から相談を受けた際に、すぐに教科書的回答をするのではなく、大きな全体の枠組みから「現時点での回答」、「今後起こりうる事象の回答」を想定し、顧客のニーズをさらに引き出してプラスαの提案をする、といった意識向上に役立っています。

PB資格の取得は、どんな職種(実務)の方にお勧めしますか?

富裕層ビジネスに直接携わる営業関係の方やマネジメント層を含めた本社スタッフの方に推奨します。
企業オーナーなどの富裕層が何を考え、何を望んでいるか。それに対して、どのようなプランニングが必要で、それを実践するための必要な手法やスキル、サービスとは何か、想定されるリスクは何かといった質の高いソリューション構築を会社全体で横断して実行していくために、最も適した資格だと思います。
社内で対応を協議する時も、オーナー・富裕層顧客の考え方についてある程度の知識を得たメンバーとのディスカッションでないと、良い提案は生まれてきません。

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PB資格の取得は、どんな職種(実務)の方にお勧めしますか?

富裕層ビジネスに直接携わる営業関係の方やマネジメント層を含めた本社スタッフの方に推奨します。
企業オーナーなどの富裕層が何を考え、何を望んでいるか。それに対して、どのようなプランニングが必要で、それを実践するための必要な手法やスキル、サービスとは何か、想定されるリスクは何かといった質の高いソリューション構築を会社全体で横断して実行していくために、最も適した資格だと思います。
社内で対応を協議する時も、オーナー・富裕層顧客の考え方についてある程度の知識を得たメンバーとのディスカッションでないと、良い提案は生まれてきません。

知識と顧客対応力の研鑽

今後のPBビジネスの将来性についてどう思われますか?

所得の二分化やAI化が進む中で、PBビジネスは金融業界におけるコアビジネスとしての位置付けをますます強くしていくと思います。顧客に信頼され、さまざまな相談を持ちかけられるようになるには、知識をアップデートし、顧客への対応力を高めることはもちろん、自身の人間力を高めることも重要と思います。

PBとは自分自身への挑戦

今後の目標を教えてください。

常にそう思っていながらなかなか実現できていないのですが、顧客の隣にいられるようなイーブンの関係を構きたいです。そして、初回面談からでも信頼を獲得できるように、スキルアップしていきたいです。
また、スキルだけではなく、顧客にいち早く信頼=認めてもらえるような人間になることが目標です。

あなたにとってPB業務とは何ですか?

さまざまな知識を身につけ顧客に対応していく仕事ですが、富裕層の課題にチャレンジしていきながら、自分もレベルアップできる仕事です。
個人的にはずっと顧客に刺激を与えられる人間になりたいので、そのためにはもっと自分自身を高めていく必要があります。レベルの高いお客様に出会うごとに、そこの部分を痛感しています。PB業務とは何か?と思うと、自分自身への挑戦かな、と思います。

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オーナーのあらゆるニーズを解決
チーム連携でのコンサルティング

工野和久さん

プライマリーPB

工野和久さん
北國銀行/コンサルティング部/コンサルティング課/法人オーナーチーム/
推進役/エグゼクティブアドバイザー

1993年北國銀行に入行。39歳で管理職に。以後2支店の副支店長歴任後、円光寺支店長就任。2016年4月営業統括部営業サポート課法人オーナーチーム配属。現在はコンサルティング部コンサルティング課法人オーナーチーム推進役。2016年8月プライマリーPB取得。

オーナーのニーズ解決にはチーム一丸 
次世代の信頼獲得も

現在の仕事の内容を教えてください。

2017年4月からコンサルティング部コンサルティング課法人オーナーチームの推進役という肩書です。当行のコンサルティング体制としては、他に事業承継・M&Aチーム、ICT(Information & Communication Technology)チーム、医療チーム、不動産チーム、戦略チーム、経営強化チーム、補助金チームなどがありますが、今年度からコンサルティング部として単独の部署になりました。法人取引先の会長・社長・後継者のどんなニーズでも、こうした部内の各セクションと連携して解決することを使命とした業務です。

PB資格を取得したきっかけは何ですか?

法人オーナーチームに任命されてすぐに、上席からPB資格の取得推奨があったのがきっかけです。当時本部でオーナーに資産運用提案などを行っていたCA(コンサルティング・アドバイザー)が初級のPBコーディネーター資格を取得しており、その上級資格を取得するように言われたのが最初です。

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PB資格を取得したきっかけは何ですか?

法人オーナーチームに任命されてすぐに、上席からPB資格の取得推奨があったのがきっかけです。当時本部でオーナーに資産運用提案などを行っていたCA(コンサルティング・アドバイザー)が初級のPBコーディネーター資格を取得しており、その上級資格を取得するように言われたのが最初です。

学んだことを提案で実践 
知識の使い方を学べる

PB資格について特徴的と感じたことは何ですか?

大きな特徴は、実践的であることです。法人オーナーチームを立ち上げた当初は、まだ自分のやるべき仕事がはっきりしていなかったのですが、今、改めてテキストを読み返してみると、この1年は学んだことを実際に提案に活かしてきたことばかりだったと気づきます。PB資格で学んだ内容とオーナーとのニーズの合致に驚くばかりで、現在の職務に任命された当初にこの資格に出会わなかったら、きっと今の仕事のレベルは実現できていなかったでしょう。
同行訪問も多いのですが隣で聞いていた営業店行員からは、「知識というのはこういうふうに使うのですね」とよく言われます。知識の具体的な活用方法を学べるといった点で、他の資格と大きな違いがあると思います。他の資格では、勉強したことをどのように実際の解決策や具体策につなげられるかまでは教えてはくれません。

個人ニーズを切り口に法人提案へも拡大 
顧客面談では最初の2~3分で判断される

日々の業務の中でどのような効果を感じていますか?

法人オーナーチームはオーナー個人の課題を切り口に面談しますが、その過程で今まで見えていなかった法人側での問題も顕在化できるようになり、顧客に提供できる提案の幅が確実に広がりました。例えば、オーナー個人のニーズをきっかけに法人への貸付金や自社株対策・法人保有不動産の見直しといった提案にまで拡大できています。昨年1年間に法人オーナーチーム2名で250社を訪問しましたが、オーナー様の約7割が、事業承継や相続に悩みを抱えていました。
オーナーなど富裕層の方は結構な知識はお持ちですが、それを具体的な行動に移せていません。PB資格を取得し体系的な知識を得たことで、自信を持って具体的な行動を提案できるようになりました。自分一人ではなく信頼できる税理士や不動産会社などとチームで対応することで、ほとんどの問題は対応できると実感していますし、銀行には相続、事業承継、資産運用などの点で、課題解決のための商品・サービスが揃っていると強く感じます。

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PB資格の取得は、どんな職種(実務)の方にお勧めしますか?

富裕層の方々には情報が数多く集まり目が肥えているので、自分に有益なことを話す行員かそうでないかは、面談の最初の2~3分程度で判断されてしまいます。法人・個人の区別なく、顧客と面談する機会がある銀行員は全て取得すると良いでしょう。特に富裕層やマス富裕層担当者であれば必須だと思います。
また顧客の課題には、さまざまな知識や情報を組み合わせて解決にあたる必要があります。そういった意味で例えば銀行業務検定の法務・財務・税務・金融商品やFP、不動産関連などの資格を取得した上で、実践的な内容であるPB資格を取得することをお勧めします。知識が組み合わさり有機的に結合し、問題解決へと結びつくことが実感できます。

地方銀行として積極的に関わることでオーナーや次世代の信頼を獲得

今後のPBビジネスの将来性についてどう思われますか?

PBとして資産・事業承継に包括的に関わることで、地方銀行としての重要性が、ますます高まると思います。
また地方の問題として相続や事業承継が進むと資産が都市圏に流出していくことが、今後考えられます。PBテキストにもありましたが地方銀行が積極的に関わっていくことで、次世代からも地元の銀行として信頼してもらい関係性を深め、都市部への預金の流出を食い止めることは重要だと思います。

あなたにとってPB業務とは何ですか?

大変働き甲斐のある業務です。オーナーから信頼され、資産や事業に関わる全ての情報を明らかにして頂いた上で問題解決にあたることが多く、責任も強く感じています。

オーナーのニーズは全て解決

今後の目標を教えてください。

オーナーのニーズは法人の問題でも個人の問題でも全て解決し、どんな問題やお悩みでも一番に相談してもらえるチームでありたいと思います。2017年10月より民事信託の相談業務(家族信託の相談業務と口座作成)のサービスを開始しました。多くのオーナーが悩まれている事業承継、資産承継、相続の問題解決への対応も着実に進展しています。
銀行の大きな役割の一つに、顧客の資産を守るという使命があります。特に60代以降のオーナーはいかに次世代に多くの資産を渡せるか、事業を円滑にバトンタッチできるかが重要です。顧客の家族も会社も何代も続くのだということを念頭に、自らの役目を果たしていきたいと思います。

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顧客の思いを一番に考え
次世代にも信頼されるコンシェルジュとして

徳岡真由美さん

プライマリーPB

徳岡真由美さん
東海東京証券/プレミア・エグゼクティブ・アドバイザリー部/
プレミア・エグゼクティブ・アドバイザー

1998年東海東京証券に入社。出身の広島支店にて営業業務に従事後、2011年から東京本部ウェルスマネジメント統括部にて富裕層顧客への資産管理や事業承継、相続対策といった種々の金融サービスを提供するほか、会員制度プレミアVIP等の案内などコンシェルジュ的な業務にも携わる。2014年プライマリーPB取得。

富裕層のコンシェルジュでありなんでも相談できる相談相手

現在の仕事の内容を教えてください。

富裕層顧客に対し資産管理や運用助言等の金融サービスを提供しています。その他、相続対策や事業承継などの場合は、税理士・不動産業者など最適なソリューションを提供できる専門家の紹介や専門部署につなげるコンシェルジュ的な役割を担っています。
また、顧客とのリレーション構築も大事な仕事です。趣味やプライベートのお悩み部分まで情報共有しながらサポートしていくことで、信頼関係が深まります。なんでも話せる相談相手みたいなものです。

PB資格を取得したきっかけは何ですか?

当社は「学び続ける会社」をキャッチフレーズにしていますので、前所属のウェルスマネジメント統括部では社員レベルの水準向上のために最低でもプライマリーPB資格を全員が取得することになっています。中には上級のシニアPB資格を所得している社員もいます。

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PB資格を取得したきっかけは何ですか?

当社は「学び続ける会社」をキャッチフレーズにしていますので、前所属のウェルスマネジメント統括部では社員レベルの水準向上のために最低でもプライマリーPB資格を全員が取得することになっています。中には上級のシニアPB資格を所得している社員もいます。

顧客の利益を第一に 
急かさずじっくり信頼構築を図る

PB資格について特徴的と感じたことは何ですか?

基礎知識を体系的に学ぶ科目に加えて、顧客の立場を尊重し、顧客の利益を優先する「リレーションシップ・マネジメント(RM)」と「職業倫理」に特化した資格になっていると思います。
支店で営業業務に従事していた頃は、どうしても会社の営業収益に拘りがちでしたが、今の部署では、“顧客の利益を優先して、それを遵守する”というRMの真髄を基本とし、全員がそのような研修も受け、同じ意識で働いています。

日々の業務の中でどのような効果を感じていますか?

PBテキストには顧客の意思決定を阻害する心の4つのハードルの1つに“不急のハードル”というのがあります。「提案された解決策は最善と思うが、まだ時間はあるし急ぐ必要はない」と顧客が課題解決の実行に躊躇・拒絶してしまいがちだという顧客心理です。このハードルを越えるためには、より密なコミュニケーションが必要とされています。
営業時代は、信頼関係を築いていくことがいかに大事かの認識が足りず、クロージングを焦り顧客を急かせてしまったこともありました。現在の部署に来て、じっくり顧客と対面してリレーションを固めていきながら深掘りしていくことの重要性を実感しています。その方が最終的な営業成果も、かなり大きなものが得られるからです。

PB資格の取得は、どんな職種(実務)の方にお勧めしますか?

銀行、証券、保険、不動産など富裕層と接する機会が多い職種の方にお勧めだと思います。

金融機関に付加価値をつけていく 
プライベートバンカー自身が一番の商品

今後のPBビジネスの将来性についてどう思われますか?

金融機関としての付加価値を向上させていく点において、PBビジネスは必要不可欠な分野になってくると思います。金融機関には本来の専門分野だけではなく、総合的に相談できるコンシェルジュ的な役割がより求められるようになると思います。
またPB業務の社会的意義についても考えさせられるようになりました。相続税の強化、新興国との恒常的経済成長率の格差、長生きによる老後に必要な資金の拡大等の要因から、資産保全を図るために顧客の立場に立って包括的な資産運用管理サービスを提案していくことを、念頭に置くようにしています。

あなたにとってPB業務とは何ですか?

顧客利益主義を徹底し、顧客にとって一番の理解者であり、RMを担うプライベートバンカー自身が一番の商品であるという認識をもって、業務にあたっています。

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あなたにとってPB業務とは何ですか?

顧客利益主義を徹底し、顧客にとって一番の理解者であり、RMを担うプライベートバンカー自身が一番の商品であるという認識をもって、業務にあたっています。

知識だけでなくRMやWMを活用 
PB資格は考え方を習得できる

PB資格をお勧めするとして、他資格と明快に差別化できる点はどこですか?

FPは保険や住宅ローン、資産運用など個人の生活設計に密着した内容が主ですが、PB業務は企業オーナーや富裕層を対象に資産の保全・運用を行い、次世代に渡り承継していくもので、特にRMやウェルスマネジメント(WM)に強みがあると思います。そこでは考える習慣や推察力、ロジカルシンキングといった、他資格にない考え方の部分を体得できます。RMやWMの部分はCFP含めて他の金融関連資格には盛り込まれていません。
また富裕層特有の悩みというのは、一般的な常識とは違う一種独特なものがあり、そういった部分もPBテキストには記載されています。こうした知識を活用して、さらに顧客に寄り添う対応が可能になります。

次世代との関係構築のためにも顧客第一主義で考える

今後の目標を教えてください。

顧客との関係で理想的な形として、次世代との関係をつないでいくことです。
今の顧客と良好な関係であっても、次の世代と同様な関係性を構築していくことは大変なことと認識しているので、次世代の方にも信頼されるような関係性を作れる人間になっていきたいと思います。

その際に、PB資格はどのように役立ちそうですか?

例えば税法上は間違いなく有利な解決策だったとしても、顧客が優先することはそこではなかったりします。「顧客のお気持ちを一番に考える」部分も含めて、今後もPB資格で習得したことを活かし、顧客の本当の希望や考えを推察しながら、顧客にとって一番幸せなことは何かを一緒に考えていきたいです。

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組織としてPB業務の推進に最適
PB感覚は初級のコーディネーター資格でも養える

石橋崇さん

プライマリーPB

石橋崇さん
千葉興業銀行/法人戦略部/ナレッジ企画室/調査役

2002年千葉興業銀行に入行。2014年4月より現職の法人戦略部ナレッジ企画室にて、「コンサルティング・バンクの確立」に向け、コンサルティング・商品企画、地方創生の取り組みに従事。2015年プライマリーPB取得。

顧客ありきのコンサルティング考動 
PBセミナーで有用性を実感

現在の仕事の内容を教えてください。

法人戦略部ナレッジ企画室で、「コンサルティング・バンクの確立」に向けて、コンサルティング・商品企画、地方創生の取り組みに携わっています。お客さまを第一に考える“コンサルティング考動の実践”をコア戦略としていますが、こうした取り組みは自ずと顧客の課題解決へ積極的に取り組んでいくことになりますし、顧客ありきの商品提案をしていくことになります。
地方創生としては、銀行として新規雇用や観光、農水産業のサポートなど地域活性化に積極的に関与し、千葉県の更なる発展に寄与すべく、活動しています。

PB資格を取得したきっかけは何ですか?

2014年のPBセミナーに同僚と参加したことがきっかけです。
当時、事業承継の取り組みを強化することになったため、改めて知識を習得しようと考え、参加した次第です。このセミナーで初めてPB資格に触れることになりました。
セミナーの内容としては、異業種からなる参加者のグループワークで、事例として提示された企業オーナー向けに、投資政策書を作成し提案プレゼンも行うという、極めて実践的な内容でした。
このセミナーを通じて、PB資格の有用性と自己啓発の必要性を痛感し、PB資格にチャレンジすることになりました。

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PB資格を取得したきっかけは何ですか?

2014年のPBセミナーに同僚と参加したことがきっかけです。
当時、事業承継の取り組みを強化することになったため、改めて知識を習得しようと考え、参加した次第です。このセミナーで初めてPB資格に触れることになりました。
セミナーの内容としては、異業種からなる参加者のグループワークで、事例として提示された企業オーナー向けに、投資政策書を作成し提案プレゼンも行うという、極めて実践的な内容でした。
このセミナーを通じて、PB資格の有用性と自己啓発の必要性を痛感し、PB資格にチャレンジすることになりました。

海外も含めた幅広い内容 
顧客ターゲティングや管理方法も

PB資格について特徴的と感じたことは何ですか?

他の同種資格と比較すると、より幅広くかつ実践的な知識の習得が求められることです。特に信託や海外に関しては、かなり詳細に扱われています。海外に関するだけでも、海外不動産を購入したらどんなリスクがあるか、海外移住の選択肢、海外留学など、他の資格ではこのような学習内容は扱っていないので、すごく知識が広がりました。
また、個々の顧客の解決策だけでなく、組織としてPB業務を進めるにあたり、顧客のターゲティング方法や営業担当者の評価方法、PB業務従事者の管理手法などについても触れられているところも、特筆すべき点です。
例えば、法人オーナー、地主、士業などへのアプローチが重要であること自体は認識していましたが、PBテキストではそれぞれのターゲット毎の特徴や効果的な提案方法が端的にまとめられており、本部の企画業務を遂行する上で大変参考になりました。

本部の法人企画担当にも有益

日々の業務の中でどのような効果を感じていますか?

感覚的にとらえていたところや断片的な知識がPBの学習を通じて体系的に整理・統合され、より説得力のある仕事ができるようになったと思います。今もPBテキストはバイブルとして手元に置き、よく参照します。

PB資格の取得は、どんな職種(実務)の方にお勧めしますか?

PBというと個人向けの業務のように感じられるかもしれませんが、法人担当者であっても必要な資格であると考えます。法人担当者であれ、事業承継が絡んでくれば資産税など法人オーナー個人としての対応も必要となり、どうしてもPBの知識が必要となるためです。
また、営業担当者だけではなく、本部の企画担当者にも、幅広い知識やマーケティングの考え方、担当者の管理方法や制度設計を理解する意味で有益と考えます。

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PB資格の取得は、どんな職種(実務)の方にお勧めしますか?

PBというと個人向けの業務のように感じられるかもしれませんが、法人担当者であっても必要な資格であると考えます。法人担当者であれ、事業承継が絡んでくれば資産税など法人オーナー個人としての対応も必要となり、どうしてもPBの知識が必要となるためです。
また、営業担当者だけではなく、本部の企画担当者にも、幅広い知識やマーケティングの考え方、担当者の管理方法や制度設計を理解する意味で有益と考えます。

PB業務は銀行の新たな収益源 
事業承継などPBの活躍に期待大

今後のPBビジネスの将来性についてどう思われますか?

市場金利が低下している中、金融機関は従来の貸出業務に留まらず、顧客の課題解決に広く取り組むことが求められています。PB業務はこの“解”になり得るものと思います。
社会的な課題という意味では、会社の引き継ぎで悩んでいるオーナーが全国的にも多いかと思います。そのような法人オーナーに寄り添い、問題解決できるプライベートバンカーがもっと増えて、しっかり活躍するようになれば、日本の経済を支える中小企業が元気になってくれると思います。
私が本部企画担当者として銀行内でPBの考え方の商品を広め、営業現場のお手伝いをしていくことで、当行でもPB的な動きを広めたいと考えます。

初級PBコーディネーターもオススメ 
顧客のサインを敏感にキャッチ

受験者へのアドバイス。

私自身、この資格を取得したことで新しい知識を獲得できたので、迷っている方がいたら是非チャレンジしてほしいです。
試験が難しいと思う方にはPBコーディネーターという初級資格もありますが、これを取得するだけでもPB感覚が養われるので、オススメです。当行の中でもPBコーディネーター資格の行員がもっと増えることを願い、受験を勧めています。
銀行員が皆、この資格を持てば、営業に限らず、私のような企画サイドの人でも、仕事の拡がりが格段に変わってくると思います。

PBの初級資格はどのように役立ちそうですか?

顧客との対話では、ヒントになる言葉や、顧客のちょっとした態度にピンと感じることができるかといったアンテナの高さが重要です。たとえ感じるものがあっても、それに対してその場で完璧に即答できる人はあまりいないかと思います。そういった“顧客ニーズの種”をうまくとらえて持ち帰り、よく知っている人(プライマリーPBなど)に相談するだけで、その後の展開は全然違うかと思います。顧客ニーズの種を見つけ、反応できるスキルを養うためにも、PBコーディネーター資格は有用であると考えます。

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