投資アドバイスのプロとして成長していくために必要な資格
現在の仕事の内容を教えてください。
主に資産家層を顧客とする岡三証券日本橋室町店にて、営業職として勤務しています。
具体的な業務としては、個人や法人のお客さまから資産運用に関わるニーズを伺い、お客さまにとって最適な投資・資産運用の情報などをご提供するほか、運用目的に合う金融商品のご提案や投資に関するさまざまなアドバイスを行います。
ご存知の通り国内には膨大な個人金融資産があり、さらに近年はゼロ金利、マイナス金利政策の影響もあるため、投資や資産運用のニーズは高まっています。しかし一方では金融商品も多様化しているため、運用方法に迷うお客さまもいらっしゃいます。また、ご高齢の資産家には相続に関するニーズなどもあり、税制などについての情報不足でお困りの方もいらっしゃいます。そのようなお客さまのお手伝いができることや、結果として運用成果が上がってお客さまに喜んでいただけることに仕事のやりがいを感じています。
PB資格を取得したきっかけは何ですか?
岡三証券には社員の資格取得をサポートする制度があり、その中でもPB資格は特に推奨する資格の1つと位置付けられています。そのため、大学4年生の12月からPB資格の勉強を始め、入社前の3月に資格を取得しました。
また、岡三証券グループの経営目標の1つに、「投資アドバイスのプロフェッショナル集団を目指す」というものがあります。これは、PB業務の基本概念である「富裕層ならびにマス富裕層の資産を運用・保全し、効率的な次世代への承継を支援する」という考え方とも合致していると思います。
PB資格は将来的に投資アドバイスのプロとして成長していくために必要だと思いますし、自分の付加価値を高めることができ、キャリアアップにも繋がる資格として魅力を感じました。
多様化・高度化するニーズに幅広く対応できる
PB資格について特徴的と感じたことは何ですか?
お金に関わるさまざまな分野を包括的にカバーしている点が特徴です。そのため、多様化・高度化するお客さまのニーズに対応するために、もっとも適した資格だと感じます。
ひと口にお客さまのニーズといっても、資産形成、退職金の運用、事業承継などさまざまなものがあり、真の意味でお客さまのお役に立つためには、定型的なソリューションを提供するだけでは足りません。その点で、PB資格は資産運用について幅広く学ぶことができ、広範囲のアドバイスを行う能力を磨くことができます。証券会社の営業職に限らず、広く資産運用に携わる方々にとって実務に直結しやすい資格といえるのではないでしょうか。
日々の業務でPB資格はどのように活きていますか?
今実感している効果としては、お客さまのニーズを聞き取るヒアリング能力の向上に大いに役立っていることです。
お客さまとの商談では、資産運用に対するお考えや目的などを丁寧に聞き取ることが大前提で、その上で必要なサービスをご提供していきます。
金融や資産運用に関してどれぐらい詳しいかはお客さまによってさまざまですが、例えば経営者の方などは、豊富な知識をお持ちで大変勉強熱心な方が多いです。そのような方々に信頼を寄せていただくためには、営業する側も自己研鑽して高度な知識を身につけなければなりません。PB資格の取得は、お客さまの信頼を得るためのベースであり、投資アドバイスのプロとなるための素養の1つになっていると感じます。
資格者であることへの評価が、モチベーションアップにも繋がる
今後の目標を教えてください。
まずは自分の知識をもっと増やし、金融に関する知見を広げていくことが目標です。
私はもともと法学部出身で、在学中に学んだ金融商品取引法に興味を持ったことがきっかけで金融に目を向けるようになりました。金融商品取引法は実に規定が細かく、その内容をまとめるだけで一冊の厚い本ができてしまうほどです。証券会社の営業職としては、法律の他にも、金融制度、個々の金融商品の特徴など、学ぶことがたくさんあります。それらをしっかり理解し、すべてのお客さまからプロと認めていただける存在に近づきたいと考えています。
また、対面営業型証券会社である岡三証券を志望したのは、直接お客さまと向き合いながら資産形成や運用のサポートに携わりたいと考えたためです。
女性ならではの観点があればお聞かせください。
投資アドバイスのプロとしてのサービスをご提供するという点において男女の区別はないと思いますが、お客さまとのコミュニケーションにおいては、例えば女性のお客さまや、お客さまの奥様などのご希望やお気持ちが理解しやすいといった利点はあるかもしれません。女性だからといって特別に気負うということではなく、常にお客さま第一の意識を持って臨みたいと考えています。
目標実現に向けて、PB資格はどのように役立ちそうですか?
知識の面では、資格取得の勉強そのものが知識習得の機会となりますし、取得後も協会のセミナーなどに参加することで、新しい情報を得ることができます。お客さまと接するという点では、PB資格の学習項目であるリレーションシップ・マネジメント(RM)のノウハウが役立つでしょうし、資産家層について理解を深めることも重要だと感じます。
また、商談でお会いするお客さまの中には、PB資格を持っていることを評価してくださったり、「頑張っているね」「努力しているね」とおっしゃってくださる方もいらっしゃいます。資格自体が説得力や信頼を高める効果もありますが、取得に向けた努力を評価していただけることで、私の仕事に取り組むモチベーション向上にも繋がります。その点で、入社間もない方や、これから社会に出る学生の方たちにもお勧めしたい資格です。