合格者の声

中村 竜哉 さん

2020年 シニアPB資格試験合格
拓殖大学商学部教授・商学部長(合格時)

受験の動機

私は、コーポレートファイナンスとパーソナルファイナンスの講義を担当している大学教員です。講義では、学生が卒業後の実務で役立つような内容を取り扱いたいと考えています。私には大学以外に金融機関等での実務の経験がないので、代わりに担当科目に関連する資格取得にチャレンジしています。シニアPBもそのような動機から受験することにしました。PBの他に、中小企業診断士、FP1級、CFPの資格も有しています。

受験の準備

3回目の筆記試験で合格しました。投資政策書の作成経験もなく、最新の事業承継支援策の情報もありません。これらの課題を克服するために、『プライベートバンキング上下巻』とPBのための補完セミナーの要旨を、何回も読みました。中小企業庁のホームページにもこまめにアクセスし、新しく公表された事業承継に関する施策もチェックしました。

お勧め勉強法

まずは「投資政策書(サンプル)」の3つの解答例を比較検討し、相違点を明らかにしました。その際には、解答例を参考にはするが真似をしないことに気をつけました。次に、『プライベートバンキング上下巻』とセミナーの要旨を読むことで、事業承継の基本的な考え方を理解し、複数の事業承継支援策の特徴をまとめました。まとめる際には、投資政策書にも利用できるように、顧客が理解できるような平易な文章を使い、表を活用しました。

合格の秘訣

投資政策書作成の際には、事例を良く読み、顧客の立場に立って一緒に解決するという考え方で提案することです。私は、事業の強みは何か、どの事業を誰に承継すべきかから検討を始めました。作成時には、自分が顧客だったら質問したいことを盛り込みました。完成したと思って政策書を読み返してみると、前半と後半の考え方が一貫していない部分がいくつもありました。早めに最後まで、政策書を作成することが良いと思います。

今後の抱負

本学には、将来、親族の営む会社を後継したいという学生や、信用金庫に就職を希望する学生がおります。学生が描いた将来像を実現できように、中小企業の事業性評価と事業承継提案力を修得できるような授業を展開していこうと思います。また、コーポレートファイナンスとパーソナルファイナンスの理論に裏打ちされた、日本の中小企業の実態分析をテーマとして研究を続けていきたいとも思っています。

Get ADOBE READER

※PDFファイルをご利用いただくには、Adobe社 Acrobat Reader(無償)が必要です。最新のバージョンをお持ちでない方は左のバナーをクリックしてダウンロード後、インストールを行ってください。

CMA資格
プライベートバンカー資格
専門性を高める
金融・資本市場への情報発信
協会について

公益社団法人日本証券アナリスト協会は「ASIF(アジア証券・投資アナリスト連合会)」「ACIIA(国際公認投資アナリスト協会)」のメンバーです。
「CMA」「日本証券アナリスト協会認定アナリスト」「Certified Member Analyst of the Securities Analysts Association of Japan」は、公益社団法人日本証券アナリスト協会の登録商標です。

ページ先頭へ戻る

© 2015 The Securities Analysts Association of Japan.
当ウェブサイト内の文章・画像等の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください。