合格者の声
堀端 俊右 さん
2019年 シニアPB資格試験合格
株式会社三菱UFJ銀行(合格時)
受験の動機
富裕層向けの証券営業に携わる中で、従前からお客さま個々のニーズに合わせた商品をご案内してきましたが、これまで以上の運用成績を残し、且つお客さま一人一人に合わせた肌理細かい情報提供を行うには関連業務知識を一層拡充する必要があると感じていました。そんな中、当時の先輩同僚がシニアPBを保有しており、話を聞くうちに自分も取得し業務に役立てたいと思ったことが契機となりました。
受験の準備
私はCMAやFP1級、CFPは未保有であり、先ずはプライマリーPBを3ケ月で取得する目標を立て、「プライベートバンキング(上・下)」と「資格試験対策問題集(上・下)」を購入、読み込むことから始めました。この手の勉強は何年も前に取得したFP2級以来でしたが、知識・情報の整理・定着に注力し1.5ケ月で取得、忘れないうちにシニアPBのコンピュータ試験もその後1.5ケ月で一気に完了させました。
お勧め勉強法
投資政策書作成に関し、論点のうち業務範囲内の部分(私の場合は証券運用提案)は日常業務の延長上で十分対応できましたが、それ以外の話題はそうはいきません。自分の提案が実務上でも妥当で実現可能なのかは社内の専門部署や会社が提携する税理士法人の力を借りて検証し、知識のインプットに努めました。また、実際に担当するお客さまへ話題を振って反応を探り、種々提案するアウトプットも実務の中で行いました。
合格の秘訣
試験問題をよく読み込むことが何より大事ですが、登場人物の考えや想いを踏まえてファミリーミッションを定義し最適解を提示することは、試験の中だけではなく実際の営業現場でも日々起き得ることです。このファミリーが実際自分の担当するお客さまなのだと捉え、この投資政策書はロジカルで実現可能で妥当か、失礼なく信頼して採用してもらえる提案か、読み易くスッキリした見栄えかを考え抜くことがポイントだと思います。
今後の抱負
金融業界に於いて、富裕層向け資産運用や承継対策の分野は大手、中小を問わず各社が力を入れ、IFAの数も増えているのは、それだけプライベートバンカーの力が求められている証左だと思います。私は3回目の受験で合格しましたが、この資格を活かし今後も、従来型の証券マンや銀行員、保険外交員とは次元の違う「真のプロフェッショナル」であり続けることを目標に、お客さまから求められ続けるよう精進したいと思います。