図書紹介

目的別 相続対策 選択ガイドブック

成田一正 岡田洋介 編集
中島孝一 上原顕 高野雅之 若松寿裕 木村英幸 橋本達広 佐久間美亜 
篠原寛顕 著
(新日本法規出版)

 本書は、相続の相談を受ける専門家に対して、目的別に検討可能な対策メニューを掲げた上で、各対策の比較検討ポイントと実施時の効果・留意点を解説している。特に、新たに施行された自筆証書遺言保管制度や民事信託についても、多くのメニューを紹介している。

 第1章では、相続財産の大半が不動産である場合に各相続人へ平等に分割したいケースや後継者である相続人とそれ以外の相続人との公平性の配慮、二次相続を見据えた一次相続、相続人全員の納税資金の確保を取り上げている。第2章では、後妻が居宅から退去を迫られないようにしたいとか、障害ある子の生活確保、孫への財産譲渡など法定相続分とは異なる意向を扱っている。第3章では、認知していない子、事実婚(内縁)の妻、同性パートナー、後継者となる甥など相続人以外へ財産を残したい場合を述べている。第4章、第5章、第6章では、生前贈与の活用や各種の税制上の優遇措置、特例等を使って、相続財産と相続税評価、相続税額の減少について解説している。第7章、第8章では、被相続人が個人開業医、医療法人の役員の場合の対策メニューが示されている。第9章では、民事信託による認知症対策をはじめ、前章までのケースにおいても民事信託が活用できる例を挙げている。

 相続実務の精通し豊富な知見を持つ税理士と弁護士が執筆・編集しており、参考になる。

編集者の成田氏は公認会計士・税理士、岡田氏は弁護士、著者の中島氏、上原氏、高野氏、若山氏、木村氏、橋本氏、佐久間氏、篠原氏は税理士

目次

第1章 相続財産を公平に分割したい場合
第2章 法定相続分と異なる分割をしたい場合
第3章 相続人以外の者に財産を残したい場合
第4章 相続財産を減少させたい場合
第5章 相続税の評価額・課税価格を減少させたい場合
第6章 相続税額を減少させたい場合
第7章 被相続人が個人開業医の場合
第8章 被相続人が医療法人の役員の場合
第9章 民事信託の活用を検討したい場合

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