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図書紹介

世界の相続専門弁護士・税理士による国際相続とエステート・プランニング

中田朋子/水谷猛雄/Withersworldwide他著
税務経理協会 2017.12.15 525ページ 5,000円

世界の相続専門弁護士・税理士による国際相続とエステート・プランニング  PDF (152KB)

 本書は、世界のエステート・プランニング(資産承継計画)専門の弁護士・税理士による実践的なアドバイスをまとめたものである。

 第1部は、相続専門の弁護士が外国法と日本法を基に実務を紹介している。まず、基本的な相違点として、英米法では、遺言の自由が認められているが、配偶者の権利も保護されている。一方、日本を含む大陸法では、配偶者や子の遺留分等により遺言の自由を制限している。このため、米国人は成人した子にも遺留分があると聞くと驚くと言う。また、英米法では、清算主義のため遺言があっても裁判所の監督下でプロベイトが取られる。これに対して、大陸法では、包括承継主義で裁判所が関与せずに相続人が被相続人の権利・義務を直接承継する。こうした相違があるために、実務では様々な留意点が生じてくる。これらを43のQ&A形式で解説している。

 第2部は、国際税務に精通した税理士が、一国の税務だけでは最適とは言えず世界全体でベストなプランを立てるためのアドバイスを行っている。国内居住者が外国不動産を取得する場合はもとより、国内居住者から外国居住の子への贈与や、外国居住の日本人が日本の不動産を取得する場合など、52のケースを取り上げている。

 第3部、第4部では、カリフォルニア、ハワイ、ニューヨーク、イングランド・ウェールズ、シンガポール、香港、スイスの7つの法域の弁護士が、日本の実務家が知りたい法務及び税務についての質問に回答している。日本に財産を持つ外国人ジョン、外国に財産を持つ日本人花子、そして外国に居住する日本人太郎の生前と相続開始後について、26のケースを設定して様々なポイントを論じており、実務に即した工夫がなされている。

 以前は、一部の富裕層での節税のための海外不動産投資や海外移住が話題になったが、転勤や留学、国際結婚など国境を越えた居住形態が広がりつつあり、国際相続への関心も高まっている。本書は、法務・税務の彼我の基本理念の相違から具体例まで網羅しており、理解が深められる。

 著者は、弁護士法人北星法律事務所 弁護士・ニューヨーク州弁護士(中田)、ウィザーズ・ジャパン税理士法人 税理士(水谷)他。

目次

第1部 日本の弁護士による実践的な法務アドバイス
 第1章 国際的なエステート・プランニング
 第2章 外国人の日本財産-生前のプランニング
 第3章 外国人の日本財産-相続開始後の手続
 第4章 日本人の海外財産-生前のプランニング
 第5章 日本人の海外財産-相続開始後の手続
 第6章 遺留分
 第7章 夫婦財産
第2部 日本の税理士による実践的な税務アドバイス
 第1章 相続開始前の税務-インバウンド-
 第2章 相続開始前の税務-アウトバウンド-
 第3章 相続開始後の税務
第3部 世界の弁護士による日本関連事案の法務アドバイス
(カリフォルニア/ハワイ/ニューヨーク/イングランド・ウェールズ/シンガポール/香港/スイス)
第4部 世界の弁護士による日本関連事案の税務アドバイス
(カリフォルニア/ニューヨーク/シンガポール/香港/スイス)  

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