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図書紹介

「人生100年時代の資産管理術-リタイア後のリスクに備える-」

モシェ・ミレブスキー 著 鳥海智絵 監訳/野村證券ゴールベース研究会 訳
日本経済新聞出版社 2018.7 303ページ 1,800円(税抜き)

「人生100年時代の資産管理術-リタイア後のリスクに備える-」 PDF (150KB)

本書は、「リタイア後の生活を支える」ことを最終目標に置き、現役時代の資産形成の考え方から説き起こし、退職資産を守り、活かしていく方法を、米国の事例に即して紹介している。「若いうちは、人的資本(=働いて稼ぐ力)が最も大きな資産になる」、「自分の資産をヘッジする方法」、「リタイアには特有のリスクがある」、「投信、年金保険、ローンなどをいかにうまく組み合わせて使うか」などを取り上げている。

第1章から第4章までは、資産形成にあたり「人的資本」の重要性を強調している。若い世代は、大きな人的資本を保有しており、それを徐々に金融資産の蓄積に転換していくと考えている。こうしたことから、比較的安定的な収入が期待できる職業の場合は、いわば債券型の人的資本を保有しているため、取り敢えず預金をするのではなく、ローンを組んでリスク資産に投資することも合理的だとしている。

第5章以降は、リタイア後に焦点を当てている。ここでは、①一般の消費者物価と高齢者の直面する医療介護サービスを中心とする物価は異なること、②常識に反して不況期の方が平均寿命は伸びていること、③資産形成期には、さほど問題とならない投資リターンの順序(時系列でみたプラス・マイナスの順)が、資産取崩し局面になると大きく影響してくること、④長生きリスクに対処するには、従来型の投資信託、ETFに加えて、終身年金(個人年金)が必要なことなどが、理論やデータの裏付けをもって解説されている。

本書の記述は、米国の制度や商品に基づくため、わが国には馴染まない部分もあるが、高齢社会における資産管理について考える際に示唆に富む。

著者は、ヨーク大学ビジネススクール・ファイナンス教授
監訳者は、野村證券専務執行役員

主要目次

 序 章 米国の年金事情
 第1章 「自分」株式会社
 第2章 生命保険は人的資本をヘッジする
 第3章 時間と場所の分散
 第4章 年齢と職業に応じたローンの勧め
 第5章 個人のインフレとリタイア後の生活費
 第6章 投資リターンの順序
 第7章 長生きは喜ぶべきであると同時に、リスクでもある
 第8章 リスクある世界でリタイア後を過ごす
 第9章 個人年金
 第10章 商品配分は新しい資産配分
 第11章 おわりに
      -リタイアのリスクを管理するためのプラン

 
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