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図書紹介

「やっぱり会計士は見た!-本当に優良な会社を見抜く方法-」

前川修満 著
文藝春秋 2018.2 205ページ 1,200円(税抜き)

「やっぱり会計士は見た!-本当に優良な会社を見抜く方法-」 PDF (149KB)

書名は、かつての人気TVドラマのもじりで軽い印象があるが、内容は誰もが知る企業を取り上げて財務諸表を読むポイントを的確に解説している。

企業が効率的に収益を上げる原点には、①利幅を厚くすること、②資本の回転速度を高めることがあるが、まずコーヒーチェーン業界内でのビジネスモデルの違いから説き起こしている。そして利幅の点では、ヤマトがアマゾンから一部撤退を決めたこと、資本の回転速度の点からは、イオンが本業の小売業で厳しい状況にあることを明らかにしている。

次に、利幅の厚さと資本の回転速度を併せて一度に評価する指標として、総資本利益率(ROA)を取り上げ、ヤマダ電機とノジマが比較される。さらに、投資家・株主の視点から株主資本利益率(ROE)に進み、村上ファンドの投資行動について著者の見方も示されている。

最後に内部留保の積み上がった企業の取る行動として、自社株買いと海外M&Aを取り上げて、多くの具体例を挙げてその成否を論じている。

このように、マスコミなどで報じられる企業動向について、各社の財務諸表を基に分かり易く語られているのが本書の特長である。財務諸表分析の入門書として手頃であり、個別株式への投資を考える際に、単に表面的なニュースに流されるのではなく、財務面でどのような影響があるか冷静に考えられる視点を学べる。また、顧客企業の財務諸表を見る際に、問題点を見抜く力も得られる。

著者は、アスト税理士法人前代表社員(故人)、公認会計士・税理士・CMA

主要目次

 第1章 企業はいかに儲けるか -ルノアールとドトールの違い
 第2章 利幅の厚い商売 -ヤマトがアマゾンから一部撤退したワケ
 第3章 資本の回転速度 -イオン、小売りの雄の異変
 第4章 投資家や株主が重視する指標 -三越伊勢丹とスタートトゥデイの比較
 第5章 ROEを高める -花王とホンダは自社株買いを選んだ
 第6章 内部留保の使い道 -日本郵政の大損失
 第7章 M&A戦略の明暗 -ソフトバンク、空前の投資活動

 
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