プライベートバンカー資格
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図書紹介

「衰退の法則 -日本企業を蝕むサイレントキラーの正体」

小城武彦 著
東洋経済新報社 2017.6 350ページ 3,000円(税別)

「衰退の法則 -日本企業を蝕むサイレントキラーの正体」 PDF (138KB)

「破綻する日本企業には類似点が多い」と企業再生の専門家は、よく口にするという。本書は、実際に破綻に至った企業群について、詳細なヒアリング調査を基に研究することにより、その背景を解明している。その背景とは、①破綻した企業の組織には、共通のメカニズムが駆動していた、②それは「平時」には気付かないが、「有事」すなわち事業環境が変化すると企業の対応を著しく困難にさせる、③このメカニズムは、「平時」には息を潜め、「有事」に牙をむく「サイレントキラー」の性質を持つ、④そして一度駆動してしまうと、止めることは容易ではない、⑤日本企業には、このメカニズムを社内で駆動させてしまいやすい文化的な傾向がある、としている。

プライベートバンカーの関心が高いと思われる、オーナー系企業の衰退サイクルの特徴を紹介すると、①経営陣の意思決定プロセスは、オーナーへ一極集中しており、②ミドルによる社内調整プロセスは、「錦の御旗」による事後調整となっている。そして、③ミドルの出世条件・経営陣への登用プロセスは、オーナーの一存で、忠実性と実務能力によるため、④経営陣の資質は、実務能力偏重で経営全般へのリテラシーが低くなっている。こうした下で、事業環境の変化に見舞われ、オーナーの意思決定に一旦過誤が生じると、企業内部では歯止めがかけられずに、破綻に至ってしまうことになる。

こうした著者の分析を踏まえると、オーナー経営者はこうしたメカニズムをよく自覚して、外部の第三者の声にも耳を傾けなくてはならず、プライベートバンカーがそうした第三者の中の一人となり得るだろう。

著者は、株式会社日本人材機構 代表取締役社長

主要目次

 序章  破綻企業に共通する「衰退の法則」をあぶり出す
 第1章 破綻企業の内側
 第2章 日本企業への文化の影響
 第3章 優良企業の内側
 第4章 オーナー系企業の内側
 終章  日本企業への警鐘

 
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