プライベートバンカー資格
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シニアPB試験
合格体験記

ITエンジニアがシニアPBに挑戦
~PB資格で得た知識・経験を金融システム開発に活かす~

溝渕 匡 さん

株式会社キャピタル・アセット・プランニング
システムソリューション事業本部 システム開発第2部
アシスタントマネージャー
溝渕 匡 さん
2017年8月シニアPB 資格認定 CMA

私の現在の職務は、金融システムに特化したシステムインテグレータでのプロジェクトマネージャ(以下、PM)です。お客様と同じ目線で議論して、良いシステム開発をしたいと考えており、プライベートバンカー(PB)業務に係るスキルアップを模索していました。その折、協会が実践的な PB 資格をスタートしたと知ってその最高峰たるシニア PB の取得へ向け歩み始めました。

1.IT に夢中

システム開発の業界に入った当初は、プログラマとして至福のコーディング(プログラムを書くこと)に従事していました。その後システムエンジニア(以下、SE)として、お客様の業務をシステムに落とし込む設計をしてその難しさを知りました。以降、様々な分野のシステム開発に携わりましたが、特定の業務に精通することはありませんでした。

SE としては、コーディングも行うし、業務をシステムに落とし込む設計作業も行っていました。業務知識は役立つのですが、携わる業務がその時々で違うため中々身に付きません。その一方、業務に依存しない IT スキルがある程度仕事の質を高めることに貢献できたため、業務面はその時々の必要に応じて身に付ければ良いと考えてさほど興味を持ちませんでした。

2.第二の柱

IT のスキルを高めながら SE として過ごす中、不況によって、当時勤務していた会社が倒産してしまいました。転職先は、IT と FT (Financial Technology) の統合を掲げており、社内に金融の専門家が多数居るということでした。IT と FT の両方に強い人材が集まっているので、「この職場で同僚たちに付いて行けたら、職業人として二つ目の柱を手に入れることができる」と思い、未知の領域であった金融システム開発に飛び込みました。

ライフプランニングシステム、投信販売システム、税・社会保険の計算エンジン開発、保険の設計書・申込書システムなど、様々な金融システム開発に携わる中、先輩社員やシステム開発を業務面でサポ ートする社内コンサルの方々の知識に圧倒される日々でした。どうすれば追いつけるのか、コンサルの方と対等に会話できるのかを考えた結果、道をイメージして一歩ずつ進むしかないという結論に至りました。私の持論ですが、進む道のイメージを持った努力は、その成果を何倍にもします。そのため、社内で推奨されていたファイナンシャル・プランニング技能士(以下、FP)を 3 級から順に取得することをマイルストーンとして設定し、それを超えて行く道をイメージして一歩ずつ進むことにしました。

SE として金融システム開発に携わりながら、FP1 級や CFP、CMA(証券アナリスト)を取得した頃、お客様にも認めていただける機会が増えてきました。しかし本業は IT エンジニアですので、実務で成果を上げることは当然として、IT を疎かにしていないことを示す何かを持ちたいと思っていました。そこで、IT分野ではメジャーな試験である情報処理技術者試験を対象とし、その高度区分を 8 つ取得しました。ITの分野では試験を受けない優秀な方が多いため、情報処理技術者試験の評価は様々です。幸い私の場合は、開発実績と合わせてある程度社内で IT スキルを認めてもらえました。その頃には立場が PM となっており、お客様との検討など金融知識が求められる場面が一層増えていました。

そして PM として業務に取り組む中で PB 向けシステム開発の機会がありましたが、業務内容が難解で、コンサルに協力を仰ぎながらシステム開発を進めていました。また、お客様との会話では、知識不足から主導的役割を果たすことができず悔しい思いもしました。

3.シニア PB へ

いくつかの金融系システム開発を通じて業務を知り、CMA や CFP、中小企業診断士の取得を通じて裾野を広げ、PB 分野においても富裕層に向けた全体最適というキーワードは頭にありました。しかし、実際にシステム開発を通じて PB 業務を知るほどに、その深さ、難しさを実感しました。そこで、FT を第二の柱とすべく進んで来たように、PB 分野においてもマイルストーンを設定して一歩ずつ進もうと決意しました。そんなとき、協会が PB 資格をスタートしたことを知り、上級のシニア PB になるべく進み始めました。

シニア PB 試験最後の筆記試験は、現実のケースを想定した投資政策書作成という実践的なものであり、PB として踏み込んだ知識を持たない私は苦戦していました。しかし基本は一歩ずつです。幸いフィードバックがあったので、フィードバックを漏れなく取込むことを意識し、さらに全体最適の面で確認するという繰り返しによって問題を解決していきました。

重要なことは、どのように進むか、道をイメージして一歩ずつ進むことです。進んでしまえば、後ろを振り返った時に様々なものが見えてきますし、強い思いとともに歩んだ道ほど振り返った時の景色がくっきりしています。シニア PB を取得した今は、全体最適の考えと、その根底に必要な知識の広さや深さがよく見えるようになり、PB 業務のみならずシステム開発においても役立っています。歩んだ道を振り返って見える景色は、自らの無形資産となります。私以外の多くの方にも、シニア PB の取得を通じて、資産を増やして欲しいと思います。

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