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シニアPB試験
合格体験記

PBの経験を踏まえて「貯蓄から投資へ」を後押し

白田 知博 さん

大和証券株式会社 
確定拠出年金ビジネス部
小出 昌平 さん
2016年2月シニアPB資格認定 CMA

1.PB資格に出会うまで

バブルは崩壊したものの若干の残り香が漂う1993年に現在の証券会社へ入社しました。当時は金融ビジネスに関連する資格と言えば証券アナリスト(CMA)しかなく、特に証券会社では“取って当たり前”の時代でした。

CMA資格が実際に役に立ったのは、債券部や投資信託部といった商品部署の配属となってからです。債券トレーダーは、各営業店の顧客と、マーケットで債券売買を行うディーラーとの間に立ち、絶え間なく動く市場動向を把握し、売り時・買い時の情報を顧客に提供して、顧客からの売買注文をディーラーにつなぐ役割です。債券トレーダーとなった2009年当時はリーマンショック後で為替が大きく円高に振れ、どの顧客もポートフォリオに多大な損失を抱えていた時期です。悩める顧客向けに考えた仕組債を活用したリカバリー提案など、自分で考え提案したことがダイレクトに結果となって返ってくる醍醐味を肌で感じました。

また、2011年からは投資信託部所属となり、多くの外部運用会社とともに、顧客に提案する投資信託の開発に関わりました。その頃は円高状態が恒常化しており、日本株も振るわず、様々なデリバティブも駆使しながら分配を高める必要に迫られていた時代です。また、商品のパフォーマンスだけではなく、当社の営業員や顧客にとっていかに理解しやすい商品か、営業員が顧客に提案しやすいかも重要なカギであり、国内外の資産運用のプロと意見を交わしながら商品を組成していきました。

2012年からPB業務を担当するウェルスマネジメント部の所属となり、顧客の相続や事業承継に関わる企画立案及びソリューションの実施に携わることになりました。これまでとは、顧客層や取扱う金融商品は変わりましたが、お客様の利益を最優先に考えることには変わりはありませんでした。外部の専門家と連携しながら、企業オーナーや富裕層顧客への提案のプロセスを積み上げていくのは証券マンとして大変楽しい業務と感じていました。

当部に赴任してきた若手社員からの「この部にきて身についた知識が、もし営業店の頃の自分にあったら、もっとお客様にとって有益な提案が出来たのに」という声を受けて、若手ウェルスマネジメント部員による営業社員を対象とした自発的研修を実施していましたが、ちょうどそのころ協会のPB資格試験がスタートしたことから、有志でPB資格取得を目指して勉強を始めました。

2.自分の強みは、運用の専門性に長けたPB 

PB資格の受験勉強をしていく中でPBテキスト「RM」科目の「自己を知る」から、自分にとって差別化できる強みは何かを自問するようになり、改めて、これまで関わってきた多様な業務で培った証券会社社員としての資産運用に関する経験が専門性なのではと思うようになりました。この強みをブラッシュアップすべく、シニアPBのコンピュータ試験をクリアし、筆記試験までの空いた期間を活用してCIIA(国際公認投資アナリスト)も取得しました。

実際にシニアPBの筆記試験にトライしたのは、現在の確定拠出年金部門に異動してからとなりましたが、シニアPBに合格したことで、自分自身のPB関連業務に関する経験や知識・ノウハウが、協会という第三者機関によって最高位に認定されたことは、大きな自信につながりました。

3.「貯蓄から投資へ」を実現する使命感

現在は確定拠出年金(DC)ビジネス部で、個人型DCの啓発や普及に取り組んでいます。PBテキスト「マス富裕層」にも、実はDCに関する記載があり、「税制メリットを考慮すれば、PBはお客様に個人型DC等の非課税貯蓄制度を限度額上限まで利用することを最初に勧めなければならない」とあり、正にその通りだと思います。

個人型DCを勧めること自体はPBにとって直接のメリットは薄いかもしれませんが、顧客とのリレーションを形成していく過程において、ドアノックツールとして有効な手段ですし、現在のようなマイナス金利環境下においては、これまで投資に尻込みしていた顧客にチャレンジしてもらうための重要なきっかけにもなり得るかと思います。

現在は直接PB業務に携わってはいませんが、PB資格取得を通して様々な気づきを得ることができ、PBの真髄である“顧客目線”というスタンスを理解した上でのアイディアや切り口は、今後もあらゆる分野で自分のさらなる強みになるのではと思っています。

皆様もご存知の通り今年5月に改正DC法が成立し、来年から個人型DCは原則として誰でも加入できるようになります。投資は決して博打ではなく、自分の将来の生活を守るために必要な手段であるはずですが、多くの国民は「怖い」とか「お金がないからできない」と、未だに否定的です。

個人型DCの活用で税金メリットを享受しながら月々少しずつ積み重ねれば、長い時間を味方にしていずれは大きな効果を得られるものであることを、もっと多くの人にアピールしていきたいと思います。「貯蓄から投資へ」のスローガンは、これまで数十年以上にわたり掲げられてきたにも関わらず、なかなか実現できていませんが、これからがまさに実現できる好機ととらえ、証券会社で多くの業務に携わってきた自分の使命として、個人型DCを通じた投資の時代を推進していきたいと考えています。

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