企業のディスクロージャーとは
企業のディスクロージャーとは
投資価値の分析・評価を行う上で充実・向上が望まれる
日本証券アナリスト協会では、ディスクロージャー研究会を設置して、企業情報の専門ユーザーとしての証券アナリストの立場から、企業のディスクロージャーの促進・向上策を調査研究するとともに、ディスクロージャーをめぐる社会的議論にも積極的に参加し、提言を行っています。
その具体策のひとつとして、証券アナリストによるディスクロージャー優良企業選定制度があります。
優良企業選定の対象として業種別選定に加え、新興市場銘柄や個人投資家向け情報提供分野もカバー
この制度は、企業の開示資料のほか、IR部門や経営陣へのインタビューなどによって、担当企業の最新の実態を把握する証券アナリストが、各社のディスクロージャーについて、次の5分野を評価するものです。
- 経営陣のIR姿勢、IR部門の機能、IRの基本スタンス
- 説明会、インタビュー、説明資料等における開示
- フェアー・ディスクロージャー
- ESGに関連する情報の開示
- 各業種の状況に即した自主的な情報開示
この優良企業選定は、1995年にスタートし、2005年には業種別選定に加え、新興市場銘柄や個人投資家向け情報提供分野についても対象を拡大しました。
対象企業へのフィードバックを通じて双方向での議論と認識共有
評価結果については、結果報告(フィード・バック)を行い、評価者の意見やアドバイスを企業へ伝えます。企業の中には、結果報告等を参考に、ディスクロージャーの改善を図っている企業も少なくありません。
企業情報開示の向上に貢献
長年の評価の積み重ねによって、証券アナリストと企業IR当者のコミュニケーション・対話が緊密化し、ディスクロージャー全般で内容の充実や質の向上に貢献していると認識しています。
ディスクロージャー研究会の提言・アンケート
日本証券アナリスト協会に設置されている「ディスクロージャー研究会」では、証券アナリストの立場から企業の情報開示の促進・向上策の研究や提言、アンケート調査を行っています。