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現在位置:ホームの中の協会概要の中の理事からのメッセージの中の2009年10月1日『継続学習の重要性』
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理事からのメッセージ

『継続学習の重要性』

 世界が大きく動いている。証券アナリストはその変化を的確に捉え、業務に活かしていくことが求められている。そのために、自己の知識・技能を一層向上させることが必要であり、継続的な学習が従来にも増して重要となっている。

 リーマン・ショック以降世界は100年に一度といわれる金融・経済危機に陥った。その克服と新たな発展に向けての再構築が大きな課題となっている。それへの対応においては世界の経済・資本市場が構造的に大きく変化している現実を踏まえることが必要である。既に金融危機対応の国際会議はG7からG20の場に移っている。世界経済の回復においては、中国やインドなどのBRICs、さらにはVISTA諸国の成長への期待が高まっている。今や中国は世界第2位のGDP大国となろうとしている。上海証券取引所上場の株式の時価総額や取引高は東京証券取引所のそれを上回るものとなっている。一方、わが国は急速な少子高齢化の進展により潜在成長力が低下しており、企業は成長・収益の源泉を海外なかんずくアジア諸国に求める動きが広がっている。また、証券アナリストに欠かせない会計基準は国際的な統合が現実のものとなりつつある。さらに、証券分析の理論や技術面も今次金融危機で十分でないことが明らかとなり、その再考が学界を含めて重要な課題となっている。

 こうした変化は急激かつ大きなマグニュチュードであるだけに、証券アナリストにとってはそれを的確に捉えての業務遂行がかってないほど重要となっている。それは、より広い知識とより高い技能によって初めて達成されるものであろう。

 私は協会で、会員の皆様の継続学習の場としてのセミナー・講演会の企画・運営を担当している。年間80回余のセミナー・講演会を開催している。毎回、多数の方に参加いただいており、会員の皆様の強い学習意欲を肌で感じている。

 同時に、協会としてより充実した学習の場の提供への一層の努力が必要であるとも強く感じている。地方在住の会員からはセミナー・講演会は東京中心の開催で参加が難しいとの声が聞かれる。こうしたことへの対応として、近年は大阪、名古屋での講演会の開催数増加のほか、札幌、仙台、金沢、広島、福岡でも開催している。また、参加できなかった会員のために講演要旨を作成し、HPへの掲載、小冊子の発行も行っている。さらに、本年10月からはアナリスト大会や講演会等をビデオ撮影し、Webで閲覧できる動画配信を開始する。「証券アナリストジャーナル」もより充実かつ読みやすいものに努めている。会員の皆様がこれらを積極的に活用されることを強く願っている。

 このほか、協会では地方在住の会員の自主勉強と交流の場である地区交流会を全国に設立する方針である。昨年6月設立の九州地区交流会は2ヵ月に1度の自主勉強会を行っている。近く東海地区交流会も設立される。これは、会員の自主的な勉強会だけに大変喜ばしいことであり、協会として積極的にサポートしていきたい。

 証券アナリストの継続学習は会員自身の努力が重要であるが、協会としても会員の皆様のご意見、要望をお聞きしながら、より充実した学習の場の提供に努めていきたい。

2009年10月
社団法人 日本証券アナリスト協会
理事 杉本 和彦
(日本証券アナリスト協会調査企画部長、検定会員/CIIA)

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