

- 1995年に、資産運用業界における投資パフォーマンス提示のための共通基準に対するニーズの高まりを受けて、日本証券アナリスト協会が投資パフォーマンス基準委員会を設置し、基準策定に着手しました。策定作業においては、わが国固有の制度や業界慣行を斟酌しつつ、国際的にも通用する基準とすることを目指し、1995年にCFA協会が検討を始めたグローバル投資パフォーマンス基準(GIPS)の内容を慎重に吟味し参考としました。その結果、GIPS基準(1999年版)をコア基準としてすべて組み込んだうえ、GIPS基準には当時規定のなかった不動産、ベンチャー投資、税引き後パフォーマンスに関する基準も含めて、1999年に「日本証券アナリスト協会投資パフォーマンス基準(SAAJ-IPS)」を制定しました。
- SAAJ-IPSは、制定時点で既にGIPS基準のすべてをコアとして含んでいましたが、GIPS基準を所管していたCFA協会傘下の投資パフォーマンス協議会 (IPC) が2000年に定めた、GIPS基準採用のためのガイドラインに従い、2002年に日本版GIPS(Japanese Version of GIPS)として改訂されました。
- 2005年にGIPS基準がIPCにより改訂され、それまでGIPS基準に規定のなかった不動産、プライベート・エクイティに関する基準が新たに導入されるとともに、内容の整備、改善が進みました。同時に、IPCでは、各国におけるGIPS基準採用に関するガイドラインを新たに制定し、GIPS基準の英語版か当該国の言語に翻訳する“Translation of GIPS”(TG)のいずれかを採用する方式を定めました。これを受けて、SAAJ-IPSは、2006年1月1日付でGIPS基準日本語版に切り替えられました。
- 各国基準のGIPS基準への収れんが進んだことから、従来のIPCは解散し、各国のGIPSカントリー・スポンサーがGIPS基準の組織運営に直接参加する仕組みを反映した新たなガバナンス機構が2006年に発足しました。当協会は、日本におけるGIPSカントリー・スポンサーとして、GIPS Executive Committee (GIPS EC) 傘下のGIPS CouncilとAsia-Pacific Regional Investment Performance Subcommitteeにメンバーとして参加しており、また、当協会の投資パフォーマンス基準委員会の委員数名が、GIPS ECの各種専門小委員会やワーキング・グループに参加しています。こうした活動を通じて、基準の改訂や解釈文書等の策定に積極的に貢献しています。
- 2010年にGIPS基準がGIPS ECによって改訂されたことに伴い、2010年版は当協会によって日本語に翻訳され、同年4月に当協会の理事会によって日本語版として承認されました。日本語版はTranslation of GIPS(TG)としての認証をGIPS ECから取得済みです。
- GIPS基準の日本語版と英語版との間に矛盾が生じた場合は、英語版が正本となります。
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